◎トラックボールのメリットデメリットまとめ
⤴楽しい
⤴場所を取らないので狭いデスクに向く
⤴肩も手首も動かさないので手首や肘の腱鞘炎対策に向く
⤴最近のトラックボールは工夫されていて広い画面でも使いやすい
⤵慣れないと操作に困ることがある
⤵ボールを取り外すメンテナンスが必要となる
最近「机が広ければ、現代のPC画面環境においては、ポインティングデバイスとしてはややマウスが優れている」と言う話を聞きました。なるほど確かに昔よりもマウスの苦手分野は減っているかもしれません。実際に僕もゲーム用には軽いマウス(53gしかないやつ)も使ったりしてるんですよね。
でも「普通のPC作業ならまだまだトラックボールの方が便利だし楽だな~」と言うのが僕の本音なんですよね。これはそもそも僕が15年くらいずっとトラックボール派であるのもあるんですが「君たちにもトラックボールに変えたりトラックボールを買い足してほしい」という気持ちが溢れているので、勢いでトラックボールの記事を執筆しています。
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最初に僕のブログ記事を見ている人で『トラックボールとは?』で躓く人はいないと思うんですが、一応解説します。
トラックボールとはポインティングデバイスの一種(正確性を捨てた言い方をすれば、マウスの一種)で、本体にハマっているボールを指でぐるぐると回すことでマウスカーソルを動かして操作する道具です。
中でも今流行の『親指型トラックボール』と『フィンガー型トラックボール』に大別されます。商品で具体的に見てみましょう。

この様な形状の「親指でボールを転がすことで操作するマウスの様な道具」が『親指トラックボール』ですね。ボタン配置もマウスとほとんど変わりません。ゲームパッドだってほとんど親指で操作する道具ですし、親指に操作を任せるの事自体違和感は少なく、トラックボールをいきなり触ってもけっこう扱えます。

一方でこの様な「親指以外の指(主に人差し指ないし中指)でボールを転がすことで操作するマウスのような道具」が『フィンガー型トラックボール』です。実はマウスよりも歴史が古いツールだったりします。フィンガー型トラックボールは人体でも特に器用な人差し指依存ですから、カーソルをゆっくり僅かに動かすと言った動作に関して突出しています。とくに巨大なボールを操作する機種は詳細な操作がやりやすい事で知られ、製図やDTMで愛用される傾向があります。
「トラックボールを買ったけど使いづらい」という人の何割かは「マウスのカーソル速度」を調整していないと話を聞きます。カーソル速度はOSで変更してもいいですし、各社トラックボールメーカー(ロジもケンジントンもエレコムもサンワも)ドライバソフトで調整できるようにしています。経験上はカーソル速度は早めに設定する方が使いやすい人が多いかなと思います。一方で逆にカーソル速度を遅くすると、細かい作業にすごく向くのもトラックボールの特徴です。
そのためか、一時的にカーソル速度を遅くする機能(精密モード)が搭載されているモデルや、ボタンでDPI切り替えできるものも多いですね
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トラックボールとマウスのポインティングデバイスとしての能力を比較をしますと。
マウスであれば大きくカーソルを動かそうとすると、腕をそれだけの距離移動させるしかないのですが、トラックボールは違います。トラックボールは「その分素早くボールを回転させればいい」のです。そのため「A地点からB地点へ直線で素早く移動する動作」に関してはトラックボールの方が楽です。PCの作業のほとんどはこれなんですよね。なのでだいたいの事はトラックボールがあれば解決するし、トラックボールは楽だと思ってます。
「意図した場所に素早くマウスカーソルを移動させる」能力に関して、トラックボールはベストに近い道具です。製図やDTM、動画編集者などには熱狂的なフィンガー型トラックボールファンがいるのは、楽であるだけでなく、この辺も大きな理由でしょう。
カーソル速度設定にもよりますが、広い画面でもボールを大きく転がすことによって素早くカーソル移動できるのもメリットとされることが多いです。
これだけ言うとトラックボール圧勝じゃん……となりがちですが、マウスの方が優れている部分はちゃんとあります。曲線的だったり複雑な動きが行いやすく、フリーハンドで図形を描く能力ならマウスの方が優れていると思います。例えば正確にひらがなを書こうとすれば、マウスの方が優れた道具という判断になるでしょう。
(この話を突き詰めると最強のポインティングデバイスはペン型説出てきちゃいますね。つまりもちろん図形を描く能力がポインティングデバイスの全てではない。ともなる)
マウスは良くも悪くもトラックボールよりも複雑な筋肉の使い方をする道具です。人にもよるんですが指、手首、肘の動きを連動させて操作します(肩使う人もいるらしいけど)。そのためマウスは疲れやすかったり腱鞘炎を起こしやすい、そして場所を取る必要もあるわけですけどね。
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トラックボール特有の楽しみ方と欠点についても触れましょう。
トラックボールはボールを転がすという操作感覚が楽しいです。これは譲れない。ハンドスピナーが流行った時代を経験している世界になったので言える。人は楽しい、手遊びになると言う理由でマウスよりトラックボールを選んでいい。とくにカーソルを大きく移動させるときの「シャーっ」という音がたまらないんですよね……。
形状のバリエーションなどが豊富で「これもトラックボールなの?」と言う驚きがあるのも楽しいところです。恐ろしい事に、いまだホイールもない2ボタン式の商品が20年以上にも渡って売られ続けています。

トラックボールにはそういうオタク層がいます。マウスジェスチャーなども使う人なら「わりとこれで大丈夫」なんですよね。10年以上同じトラックボール修理しながら使ったり改造して使ったりしてる層がいる。
欠点としてはトラックボールはボール部分に埃が溜まってしまうことがあり、時々(人によってはかなり頻繁にやる)ボールを外して掃除をする手間がかかります。この作業を楽しんでいるトラックボールファンも多いのですが、普通は手間に感じるでしょう。
またボタンを押しながらボールを操作する動作が苦手という声は多く、つまりドラッグ操作が苦手だというユーザーは一定数いるそうです。
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ゲームに関しては真剣にゲームをするならマウスだと思います。
単純に値段あたりのゲーミング性能において、トラックボールはマウスに及ばないのが大きいです。センサー類が全然違う。とくにゲームをやるために新しい道具を買おうと思って検討して、トラックボールを候補に入れるのはコスパがよくないと思います。
ゲーミングを謳っているトラックボールは僕が把握している中ではフィンガー型トラックボールのGameBall(それとGameBallPro)、親指型トラックボールでは F-33 Trackball Mouseとまもなく発売するGameBallThumbの3機種だけで、どれもこの記事執筆時点では日本国内販売なしです(F-33 Trackball Mouseだけもうすぐ日本で発売すると思います)。
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ここから先はトラックボールの紹介となります。
MXERGO ハイエンドトラックボールの代表格

僕の愛機でなんのかんの「一番機能が充実している」と思うトラックボールです。機能全部乗せハイエンドが好きな人ならこれ一択かもしれません。
○DPI自動切り替え機能があり精密な動作をしやすい
○ボタン総数が多くソフトウェアによるカスタマイズも充実している
○複数台のデバイスに接続できる、複数台のPC上でコピペのやりとりまでできる
×他のやつの倍以上の値段がする
×ボールが取り出しにくい構造でメンテナンスが手間
×発売から7年経っていて仕様が古く、充電端子がマイクロUSB
M575 親指型世界スタンダード

DPI自動切り替え機能が強く、ちょっとしたカーソル移動がやりやすい事で「万人受けする」し売上も現状1位の機種です。
○操作性に関しては最も評判がよい機種と言っていい
○DPI自動切り替え機能があり精密な動作をしやすい
○カラバリが3種類あり、デスクに合わせやすい
×宣伝にひろゆきが出てくる……………………………………
EM01 コスパ最強

今一番お勧めできるモデルかもしれない、「ジェネリックMXERGO」です。チルトホイールはありません。専用ソフトウェアなどもないようです。
○MXERGOと同じ形状で使いやすい
○接続形式が豊富で環境に困らない
○安価でTypeC充電とMXERGOの弱点を克服している
×なぜか光る(消せる)
×MXERGOと違ってソフトウェアによる拡張は乏しい
×MXERGOほど高級な質感がない
EM04 最安トラックボール
海外製品でこの円安地獄でありながら定価が3000円を切るコスパモンスター。有線マウスが1個あると便利と言う人向けです。
○静音性が高い
○有線接続が必要な環境で使いやすい(無線モデルもある)
○安いのに品質が悪い訳では無い
×他と比較するとやはり質感は劣る
SlimBladePro トラックボール界のエンドコンテンツ

フィンガー型ハイエンドの代表格です。ホイール操作までボールで行います。僕も持っていて一番使用頻度が高いです。なめらかで気持ちいい。
○抜群のデザインと質感で固定ファンが多い
○4ボタンなのに拡張性が高い
○値段に見合うトラックボール界のエンドコンテンツ
×好みの分かれる硬めのクリック感
×値段がMXERGO以上に高い
DEFT PRO 突出して多機能なフィンガー型

8ボタン全部がカスタマイズできてチルトホイールまでついていて、さらに有線無線ブルートゥース全部に対応している超機能特化モデルです。
○エレコムには珍しい複数台接続可能な機種
○8ボタンもあり、さらに詳細なカスタムが可能
×親指で真横から押すホイールクリック動作が硬い
GRAVI エルゴ型代表格
値段も程々で実用的なフィンガー型では一番手頃です。同形状のものを持っていますが扱いやすいです。
○フィンガー型の中で最も入門に適した形状をしている
○接続形式が豊富で環境に困らない
×やや品質に不安がある報告が多い
bitra 最小のフィンガー型

数少ない34mmボールのフィンガー型、モバイルトラックボールです。僕も持っていてかなり好きな道具です。
○モバイルとして携帯がとても楽
○拳一つの場所があれば使える・小型デザイン
○必要な機能は一通り存在している
×生産終了しちゃった………………




























































