2024/05/28

雨/体調:疲れめ

読んだ。

『秋期限定栗きんとん事件』

やっぱり圧倒的に傑作なんですよね……。読んでてずっと「面白いよ……」ってうめき続けていた。
基本的に『不理解』の小説だと思うんですよね。
交際相手には理解されない小鳩くんと小佐内さん。交際相手の事を理解する気もない小鳩くんと小佐内さん。彼らのことを、自分の高校生活からは切り離せないものと捉えているが、好きなわけでも理解できているわけではないと言い切る堂島健吾。そして新聞部の人々も互いのことを理解できずに活動している
そして人間関係は『理解できていなければ、二人は一緒にいられない』わけでは、ないんですよね。だから1年も一緒にいたし、1年も離れていたのに一緒にいられる。誰もが理解しない相手と活動している1年間をずっと小説として描いていて、それでいて誰もがひどいストレスに満ちているような様子でもない。むしろ楽しそうですらある。
そうした1年を超えて一緒にいることを選んだ小鳩くんと小佐内さん、その在り方はある意味小市民と言えるんじゃない? そしてこれらを踏まえたうえで、最終編であるショコラ事件に続くわけで……。

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