雨/体調:そこそこ
だいぶ悩んだんですが、結局NapeProの購入は見送ることにしました。機能的には凄く便利そうで凄くほしいんですが、バッテリーが45時間と言うのが不安すぎるからです。だってトラックボールのバッテリーなんて「毎日の使用を前提にして月単位で持つもの」じゃないですか。公称の単位が5ヶ月とか18ヶ月とかですよ。そこに45時間って言われたら?ってなりますって。けっこう気にしている人がいると思うんですけど、ギズモードくんもはなんにも言わないし。これで発売してから「実際には一ヶ月余裕ですよ」みたいな話がでてきたら購入を考えます……。
読んだ、観た。
『でぃすぺる』
小学校卒業を半年後に控えたユースケは、自分のオカルト趣味で紙面を埋めた壁新聞を作るべく、掲示係に立候補した。一緒に掲示係になったのは学校一の優等生サツキ、6年になって転校してきたミナ。サツキが掲示係を選んだ理由は去年公園の真ん中で刺殺された従姉妹のマリ姉にあった。サツキはマリ姉の遺した『奥郷町の七不思議』――七不思議なのに六つしかなく、最後の一つは謎のままのそれが彼女の死の手がかりであると、掲示係に打ち明ける。ユースケとサツキの推理合戦、それにジャッジを下すミナ。七不思議の謎が解かれるにつれ、ユースケたち掲示係は自分の町に潜む『闇』の存在に気がついていくことになる……。
今年の10冊に入るかなと言う感じです。どういうジャンルの小説家と話をすると「ジュブナイルホラー×本格ミステリ」に入るのは間違いがないんですよ。上の粗筋はかなり要約して書いたもので、公式の粗筋はこの3倍くらいある。話を正しく理解するのに必要とされる情報量が多い! 読み味はかなりよく、「少年と少女が怪異の正体に迫る、ちょっとペダンティックなホラー小説」と聞いて興味が持てるなら、手にとって外れと感じる事はないと思います。
かつては鉱山で栄え、今は滅びる定めにあるような田舎町――今どきの子供は完全には外の世界とは隔絶してはいないのですが、しかしそれでも子供にできることなど高が知れている状態で、大人の遺した謎に手探りで挑んでいく小学生たちの姿。けっして解放的な気持ちではいられず、小学校の狭い社会に苦しみ、大人とのギャップに頭を悩ませ、しかし悲観的すぎない。その心情描写が大変に美しかった。子供が世界の広さと狭さの両方に苦しんでいる。スケッチブックいっぱいに広い絵を描くが、スケッチブックの外にははみ出せない。そういう感性の世界の上に作品が成り立っている。
本作はフェアな本格ミステリであり、「多重解決」「推理合戦」のテンプレートを採用しています。三人は大人の助けも借り、正しく「前提を否定しない、矛盾しない推理」を組み立てるというルールに従って繰り返し推理を戦わせる構造を持っています。語り手であるユースケはオカルトマニアなのでオカルトを含めた上での推理を巡らせますし、現実的なサツキは一貫してすべては人の手によるものとして推理を巡らせます。
そう、読者にとっては「オカルトが事実なのかそうでないのかも『推理の対象』である」わけですね。それこそが本作の持つ唯一無二の個性と言っていいでしょう。作者の今村先生はもともとミステリの門外漢だったのが、自分で勉強して『屍人荘の殺人』でバリバリの特殊設定ミステリ作家として世に出て人らしく、自分自身の過去作品への意趣返しと言う要素はありそうな作品です。
『SPY×FAMILY』第48話レベル3非常事態
痴話喧嘩回……と思っていたら、かなりバチバチの東西対立の話が始まって「おや?」という気持ちになるタイプの導入でしたね。ロイドさんメインのエピソードになるのかな。ロイドさんは大きなピンチに陥らない(と言うか、大きなピンチでも解決できてしまう)キャラクターなのですが、さすがに今回はけっこう大きな危機に見える(でも視聴者としてはこの前のバスジャックよりもずっと呑気してるよ)。動物園のオチのシーン、けっこう強めに人間を嫌っていて笑ってしまった。

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