2020/05/28

曇り/1010hPa/体調:あまり良くない

僕もあんまり良くない(夜に熟睡できない日が続いている)のだけど、家族がメチャメチャ調子悪そうなので、これはうちの家系の体質はみんな悪くなるタイミングなんだなと思っています。テレワークが順調なのは幸い。

読んだ。

吟鳥子『きみを死なせないための物語』7巻。SFと言うジャンルの本能に忠実な作品だなと言う印象が強まりましたね。このSFの本能というのがなんなのかと言うのは気が向いたらする。個人的には4~5巻のあたりはそれほど夢中にならなかったのが、6巻からまたワクワクするようになって嬉しかったのですが、今回は「1巻からはっていた物語を回収するぞ」と言う気合が感じられて、「こういう所が好きな作品なんだな」と嬉しくなるようなところでした。未来を目指す事を決断した登場人物とそうではない登場人物、どちらの価値も受け入れあうかつての日の、そして永遠の子供たち。これを書いていいのがSFなんだよなあ。と言う感じです。

僕はSFと言うジャンルは、なにせそもそも「フィクション」だと最初から断言しちゃっているわけですから、なにやってもいいと思ってるんですよね。

この前小川先生の作品読んで「禁断の同性愛を描きたいなら、同性愛が禁断の社会を作ってもいいのがSF」みたいな事を口走ったと思うんですけど、そう言う話です。『きみを~』は、露骨に「愛を描きたいから、社会は愛を禁じている世界を作った」作品でもあるんですよね。この「描きたいもののためにルールを作ってしまう」のを許してくれる所がSFのいいところです。ここで言うルールとは、もちろん社会だけではないです。新しい技術や発明品だったりする作品なんかは「まさにSF」ってよく言われますよね。作ってしまうものは、世界そのものであっても新しい物理法則であってもいいし、哲学や美術であってもいい。だから無茶苦茶自由なジャンルだと思うんですよね、SF。

なおここ最近でとりあげた漫画だと『ダンジョン飯』や『とんがり帽子のアトリエ』はやはりやりたい事のためにルールを作っている世界を用意しちゃっているわけで、「ほぼほぼSFの文法のファンタジー」と言う認識です。

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