2021/11/02

曇り/1015hPa/体調:そこそこ

昨日23時には眠ったのが効いた。睡眠は全てを解決するわけではないが、ストレスと疲労くらいはなんとかしてくれる。
今日、初めて無印のグリーンカレー食べたのですけど、思ったよりもクリーミーでマイルドな味わいの食べ物で驚いちゃった。もっと尖った辛さ(青唐辛子系)で刺さるタイプで、匂いと旨味を楽しむ系統かなと思ってました。割と好きかも。

読んだ、観た。

野村美月『元カノが転校してきて気まずい小暮理知の、罠と恋。』


ラブコメ小説としては好き。中学時代に大好きだったのに、原因不明で疎遠になった美少女の元カノが自分の隣に転校してくる。もちろんそんな状況なので感情がぐちゃぐちゃになる主人公・理知の視点。小悪魔感のある元カノ・渋谷ないるとの距離がつかめない理知。
野村美月先生の手癖って言えば手癖なのかな。清潔感のある男の子が、謎めいた美少女に翻弄されて、客観的には「遊んでる感じ」の同級生が掻き回し役を務める話なんですよね。今回は主要登場に悪人はいないので、文学少女シリーズとは味が違うのですが、後半の「すべてが分かってからの疾走感」に強い既視感がある。あそこまで重苦しくなく、気軽に「野村美月の味がするラブコメ小説」が読みたい時にはいい作品だと思うんですよ。なおこの展開文学少女シリーズの時だったら人が死んでるし周辺の人々も巻き込まれている。終盤の「恋とはなんだ」が炸裂してからのパワーで引っ張る強さはやっぱ「嬉しい気持ち」になる。

でもこう、主人公理知くんが恐竜好きって言う設定なんだけど、その。こ、古生物分野のネタを扱うのに参考文献が10年以上前の雑誌ムック一冊はきついですよ!!!!!! この分野、中高生でも興味があるとフリーアクセスの論文読んでいたりするので、かなりマニアックな情報を言わせないと「恐竜が本当に好きなんだな~」感がなくなってしまう気がするんですよ。そういう意味では完全に失敗している作品ではあるんです……なんかフクイティタンの話が出た後の「牙」が、『恐竜が好きな子は、そういう言い回しするかな……?』と不思議な気持ちになってしまって心の壁が生まれてしまったりしていた。恐竜が好き、恐竜の見た目が好きだけではなく、アマルガサウルスの例に見られるような「わかりきっていない生態が好きである」と言う要素、単純に動物が好きだから未知の動物である恐竜の事もとても好きみたいな多様さが秘められているので、理知と言う人間が「どういう気持で恐竜の話をする少年なのか」を掘り下げてほしいんですよね。
野村美月先生は『文学が好き』だったり『お菓子が好き』だったりしたら、造形を絶対こんなに甘くしないじゃないですか。でも理知くんはこう……「タウン誌だけしか読んでいないスイーツ好き」くらいのキャラの弱さなんですよね。そこが辛い。こういう調理に仕方に恐竜を使うなら、恐竜の勉強しましょうと思う。まあ主体が恋と罠だからなのだろうけど……なあ。

『先輩がうざい後輩の話』3話。


季節感のバグってしまう唐突なクリスマス回。五十嵐ちゃん武田先輩が後輩のプレゼントを(まあ、そもそも例えあなたからのプレゼントじゃなくても)軽視するような事は絶対にありえないし、全然気にしないでわたして大丈夫だから……マジになにも心配いらないから……と言う気持ちが生じる。視聴者心理として「武田先輩なら大丈夫だよ」と言う信頼が厚い。ちょっとあんまりにも日常的な事をしっかりやっている話だったので、書くことがまったくないな?
こうしてアニメで振り返ると、風間くんが桜井さんにモテている理由、序盤ではあんまりわかんないですね。まあだから進展遅いんだろうみたいにも思える。

『月とライカと吸血姫』4話。


ようやく腹を割って話し合う話。ここまでで4話。となるとライトノベルの映像化としては1エピソードにアニオリの追加も別にない感じなのに、むちゃくちゃ時間をかけている配分になりますね。今までで一番映像的に凝っている……と言うかスケートシーンが妙にキラキラしているのが、全体的に「静」の話なのでアニメスタッフ苦労してんだな感。キャラの背景がわかると「なぜこんな熱があるのか」がわかって、地味な事をやっても「動」に思えるので、ここから本番かしら。
もしかして来週はほとんど孤独訓練で話を進めるつもりですか。正直林原めぐみがひとりでイリナの感情を整理する演技を続けるなら、それはそれで見応えがあるだろうからなんにも問題はないと言う気持ちがある。

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