2020/03/12

曇り/1021hPa/体調:朝方悪かった

どんどん気圧上がっていく午前中に体調崩していたんで、気圧がまずかったのかしら。会社で具合悪くなってきたんだけど、まあ労働を黙々とこなしていたらすごい量をこなせてしまって、それはそれでなんか微妙な気分になりました。

僕がリビングで堂々と漫画を読んでいたらですね。姉がやってきて「鬼滅の刃立ち読みしたんだけど絵が気に入らない」って言い出したんですよね。この前、全巻揃えたいって言ってたのどうしたの。なにを見て「絵柄が好みだった読みたい」って口走ったんですか。この世には僕が知らない鬼滅の刃がもう一つくらいあって、そっちを見ていたのでは。なんかかわいい白い犬みたいなのがいるって主張したんですけど、僕が知る鬼滅の刃には犬は全然出てこないですし……。あと週刊連載漫画の書き込み密度をポーの一族と比較すんな。

……コミックス立ち読みしてたって言ってたんですけど、今どきの状況で、鬼滅が立ち読みできる場所どこ? ってなるので、マジに幻覚の鬼滅の刃で本編じゃない、ありえますね。

読んだ。

福地翼『サイケまたしても』1~15巻。面白かった。最初の一巻は普通のループものなんですよ。特定の死に方をすると時間が巻き戻る系の能力に目覚めて、事故死する幼馴染を助けるために何回も何回も繰り返す系。これが終わった後はどういう話になるんだろう? と思ったら、すぐに能力バトルになって驚いてしまう。そこから14巻、ほとんどずっとバトルしてるんですよ。出てくる能力派手なやつはあんまりないのが特徴的。その代わり地味な能力を活用して戦う描写は面白いですね。なにせ主人公のサイケがループなので、直接的な戦闘、ほとんど出来ません。敵の攻撃を回避できるの「何度も死んで死に覚えしてるだけ」なんですよね。死にすぎでは? この辺の描写、原作ではなく映画の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』っぽいです。

ループ系主人公なんですけどいい事にしか自分の能力を使いたくない子なんですよね、サイケ。ループは悪用するのも簡単な能力なんですけど、そういう発想がそもそもない。そのくせ自分が能力を失うことはすごく恐れていて、ひどくアンバランスな人間になっている。能力を発動させるために毎回溺死している(毎回何十回、何百回単位で死んでるんだよ、こいつ……)人間の精神が健康なはずもないので……グルグル目で「世界はまだ、ボクを必要としているんだ」って言っちゃう主人公、ろくなやつではないですよ。こいつ全然反省しないまま話が進むんですよね(普通の人はお前が一回でも溺死してると思うと具合悪くなったりするんだぞ……)。

「ループするやつが犯罪をしない系のループもののアイデアを、毎回毎回注ぎ込んでいく」と言う話になっているため、ループものとしても読み応えは強いです。あまりにサイケくんが死んで繰り返すから、僕にしては珍しいことに「あれ? このセリフを言った時間軸、消えてたっけ? 残ってたっけ?」と言う混乱を抱いたシーンがあったりしました。なお作品の世界観……と言うか、サイケくんのバトルスタイルの都合上、死亡シーンは多いですけど、死人はほとんど出ません。

周りの人達も、悪人含めて、なんか別に能力そのものでものすごい悪いことをしようみたいな発想はあんまりないんですよね。作者がそう言うのを思いつかないのではなく、登場人物がそう生きないのだと言う感じがありました。主要登場人物たちは概ね魅力的、僕のお気に入りはアナちゃんとユメヲさん。アナちゃん、毎回着ている服が変わるの細かい。あと家でジャージ着ているの、たぶん作者さん、ロリ服の専門雑誌で勉強してますね……ロリ服着てる知り合いにそのへんの話聞いたことがあるけど、ジャージ多いそうです。

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