2023/03/12

晴れ/1018hPa/体調:ちょいだるい

ここしばらくで接種しているフィクションが良質すぎて脳が完全に破壊されている。もっと変な映画でも見てバランス取らないといけない気がしてくるくらい充実してる。毎日こんなにいいものばっかり接種してたら脳が元に戻るタイミングがないじゃないですか……と言う気持ちになる。

読んだ、観た。

『世界が青くなったら』

武田綾乃さんは五感に訴えかけるタイプの描写がうまいんですよね。常に精神状態を表現するための、なんらかの演出行為がセットになっているみたいな作りの小説を書かれている方で、この小説もかなりそれが徹底されてる。この小説は愛するものを存在ごと失った人間のことを書いた恋愛ファンタジー小説であるため、結果として「そういうダイナミックな心の動き」について五感に訴えるような体験的な描写が大量にある。けっこう劇薬な小説だと思う。読み応えは抜群。

ONE PIECE FILM RED

この設定のヒロインを紅白に出したのちょっと頭おかしい人の所業だろ……。この子が幸せを手にするにはONE PIECE世界の人々はすでに心が荒みすぎている。なるほど、大海賊時代は終わらせるしかないと言う納得がある。あまりにも残酷だし、この子を紅白に出したのマジにどうかと思う……。ブルアカとK2が直撃している精神状態で消費するFILM REDあまりに出来が良くて最悪の経験です。

結果として「ウタとルフィはまったく同じものを望んでいた」事が判明してしまうのめちゃくちゃ美しいプロット。この映画、理路整然としてる印象が強くて、登場人物が全員ロジカルに喋って横道にそれるようなところが全然ないんですよ。ルフィまでが『理』を持って言葉を選んでる。

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