雨/体調:悪い
受け止められない。この世に西澤保彦作品がなければ、僕の人生はもっと暗く、希望のないものだったと断言できる。代表作『七回死んだ男』を始めて読んだ時の「こんな事をしてもいいんだ」という驚きは今でも色褪せない。
僕の人生の中で、明確に「それ以降、フィクションに接する時の受け皿の大きさが変わった区切り線」があって、それこそが「始めて西澤保彦作品を読んだ日」なんですよ……。
今でこそ「特殊設定ミステリ」として語られる作品群がこの世界にあるのは、西澤保彦作品がこの世にあるからだと断言できるし、最近の人気作品の『パラノマサイト』や『都市伝説解体センター』だって西澤保彦作品の影響がないとは思えない、比肩しうる影響をミステリに与えた作家は京極夏彦先生くらいしかいないのではないか。
こんな話をするのは、こうしていると少し悲しみがシェアできるような気がしたからにすぎない。西澤保彦先生の偉大さは今、僕の悲しみに関係ない。なぜ悲しいのかと言えば、自分にとって唯一無二の大好きな作家が一人死んでしまったからだ。本当に辛い。

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