雨/体調:そこそこ
『ズートピア2』
最初に話しておくと良かったです。95%くらいの人類には「1を見ているなら今すぐ見ていい。1を見てないなら、1を見て2を見るを大急ぎでやる価値もある。見てほしい」って言えます。難しく考えないでみても十分映画です。
この作品シリーズ、日本では親子連れ層に人気らしく、今日も地方の映画館とは思えないほどに混み合っていたのですが、子供たちはマナーよく夢中になって鑑賞していました。全編ユーモア(子供に通じるような)とアクションが盛り沢山であり、まったく退屈な絵と言うのがない作品と言って良いと思います。
ニックとジュディの関係性については、僕は満点をつける。あくまで前進を続けるジュディと、喪失の恐怖を覚えたニックの対比が僕は気持ちよかったです。キャラクターの魅力について言えば、今回出番が多いキャラはちゃんと魅力的だったと思いますね。僕はゲイリーのグッズがなにか欲しいよ。
でもたぶんわざわざレビューするなら書いてくれって話となるのは、ズートピアシリーズの扱うテーマ性への評価ですよねってことでその話をします。
『ズートピア』は全体として種の違うものが同じ都市で生活する際の分断、とくに肉食動物と草食動物の分断を描いていました。me too運動が2017年で『ズートピア』が2016年なので、「その時期、そうした社会問題が映画製作の現場にあった」のと無関係ではないでしょう。
この表現で問題とする人が多かったのは、多くの男性表象が肉食動物、女性表象が草食動物に結びついていたことです。「草食系男子」やがいまだ当たり前に口にされる(2008年の流行語)本邦では理解されにくいかもしれませんが、やはりステレオ的です。そういや女子力もまだ死んでないな。まあ『ズートピア』全体で見ると草食動物男性も多いのですが、出てくる草食動物男性もだいたいマッチョな動物なので、僕もここに関しては正直印象は悪かったんですよ。
今作では、そもそも男女の分断の話があんまり出てきません。ジュディが前作で克服してしまったテーマなので繰り返さないし、分断の話題の中心がすでに移り変わっているという事でもあるんじゃないかしら。というわけで今回は、植民地主義とそれによって生まれている分断で、アメリカの自己批判的なところに向かっています(現実の速度が早すぎて、現代的なテーマと言うよりは「少し前にもっとも盛んだったトピック」の話になっている印象もある……)すなわち哺乳類と先住爬虫類との間にある分断です。そして物語の解決は「話し合って分断を乗り越えるべきである」をかなり強めにお出ししていると思いました。いきなり最序盤でCV水樹奈々でセラピーしてくる。
その結果なのか、「各動物が現実社会のどの人種のメタファーとされているのか」についてはついつい考えてしまうし、一部はかなり露骨だった印象があり、ここには批判的な立場を取るかなあと思っています。っていうか前作「ネコ科動物」が一貫して白人男性のメタファーとされているの、文脈としては「かなり強い批判精神の現れ」なんでしょうね……。
で、これだけつらつらと感想書いて結局なにが言いたいの? って話を最後にします。
あの……「自己肯定感爆上げ↑↑しゅきしゅきニンジン」……グッズ化しましょう……森川智之さんボイスであれは……売れます……死ぬほど……売れます…………!!

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