2020/06/30

曇り/999hPa/体調:悪い

ちょっと気持ちが落ちて今はなにも手がつかないですね。しんどい。

『夏への扉』が日本国内では人気、海外で不人気っていうの、実態とはちょっと違うんじゃないですかね。ハインラインの作品で、日本で書店で普通に買えてKindleでも買えるが『夏への扉』『宇宙の戦士』『月は無慈悲な夜の女王』くらいなんで、結果として読みやすい『夏への扉』が……くらいの話の気もします。

好きな小説ではあって、テクノロジーそのもの描写や軽快なタッチが楽しい作品です。発明品を語っているだけの場面とかが楽しいんですよね。
話の倫理観は低いですけど、50年以上前の小説だしなーと言うのはありますね。あとまあやっている事はほぼドラえもんです。そしてドラえもんの方が洗練されている。

読んだ。

斜線堂有紀『コールミー・バイ・ノーネーム』百合ミステリの名作と聞いていたんですが、ここまで百合ミステリだなんて思ってなかったですよ。ヒロインが主人公に伏せている本名を探すと言う風変わりの趣向の作品。斜線堂先生はわりとじっとりした心理描写は得意ではあって、恋愛ものを書くと性愛的な要素もきっちり書いてくる印象はあったんですけど、これは本当ドロドロなんですよ。巨大感情をぶつけ合って、その中のやり取りを手がかりに結論に流れると言う話の作りもいい。後書きにご本人が書かれていますが、「証明」と「過程」の話で、過程のウェイトが非常に重いんですよね。百合ミステリの名がふさわしい小説だと思います。僕に直撃する「好き」な話ではなかったりしたんですけど、これだけ圧の高い話だと「これこそが!」ってなる人多いんじゃないかな。

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