2022/09/11

曇り/1015hPa/体調:そこそこ

もう3年位メチャクチャな寝坊をせずに生活できている恩があるので、まだ少しニチアサのリアタイは続けようと思います。

来週はかなり細かい事が忙しいので、体調管理はまだ不安があるかも。

ちょっとこれを乗り切らないとスプラ買っても遊べるかはっきりしないな。でも今週中に4回目のワクチンを撃って空き時間が生じるタイミングがある。こわ……

観た。

『仮面ライダーオーズ 復活のコアメダル』

冷静に見てまず、駄作とは言えない出来栄えではあると思う。これが夏映画くらいの文脈だったらみんな喜んでいたし、パラレルとして提示されたルートの一つとして見るなら満足の行く出来栄えだったと思う。

しかし『仮面ライダーオーズ』の、10周年記念の、完結編として発表された作品でこの内容だとさすがに批判は出るでしょうねと言うのは、ある。

簡単に言えばこの映画は「映司が死亡しており、その命を代償に蘇ったアンクが映司を取り戻すために奮闘する話」です。要するに映司死亡ルートなんですよ。アンク死亡ルートがオーズ本編であるわけで「構図の逆転」が意図されたんでしょうね。

TV版最終回が完全に「アンクが死ぬ理由」「映司がその手で掴んだ景色」は表現されていたわけです。ところがこれを逆転させても「映司が死ぬ理由」は本当にそのまま「映司なら欲望の赴くまま人助けして死ぬでしょ」がそのまますぎて意外性が全然ないんですよね。あいつは放っておけば絶対にそうやって死ぬでしょ。

「アンクがその手で掴んだ景色」もTV版最終話でやっぱ描いていある。となるとやっぱり「新しい事を描けていない」のがこの映画の弱いところなんじゃないかな。材料はよかったし、調理の悪くないんですけど、代わり映えしないものをこのタイミングでだされてもなあ。と言う気持ちになってしまう。みんなたぶん「俺の理想の仮面ライダーオーズ最終回」は頭にあったはずで、残念ながらそれを超えた作品が出てきたわけではなかった……と言う感じの不満ではあると思うのよ。

映司と言うキャラクターは都合よく助けてくれる神様みたいに求められても、彼は拒否しない。届くその手の範囲にあるものはすべて助ける、届くその手が無限に伸びればいいのに! と願ってしまう、そんな歪んだ欲望の持ち主。

そんな彼の最後の物語なら「映司、アンク一人を助けるためになにができる? なにもかも、他の生命さえ犠牲にできる?」をこれでもかとアピールする方が面白かったんじゃないかな。かつてはアンクは映司のためだけに己の命を使ったわけなんだから逆転の構図を狙うなら

「映司はアンクのためだけに死ねる?」の方が良かったんじゃないかな。

「それでもアンクはただ映司に会うために蘇り、映司は今度こそその手を掴んで放さない」みたいな、二人だけで完全に閉じた、『俺の欲望はお前の命そのもの』みたいな煮えた話を最終章として欲しかったのが、僕の本音なんだろうな。

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