2021/01/12

雨/1010hPa/体調:普通

いきなり低気圧がきて、氷点下ぎりぎりくらいの気候になってしまった。こうなると雪が融けて氷となって固まると言う、地獄めいた状態になるんですよね。
うちの玄関もその流れでがっつり凍りまして、今日はそれを全部ステンレスのスコップで叩き割ったんですが、厚さ4~5cmの氷塊になってました。こういう状態が悪化すると、ツルハシを使って砕いたりする必要も出てくるので、今年は怖いですね。

観た。

『裏世界ピクニック』1話。


最初に説明から書くと「このペース配分で裏世界ピクニックやったら、1クールで原作の4巻まで終わる」んですよね。アニメ制作の「慣例」だと、ライトノベルはだいたい1冊を3~4話に分割して制作されだいたい原作3~4巻くらいまでやれるペース(『はめふら』は2巻だけで1クール使ってるんでむしろアニオリまであって、逆に『りゅうおうのおしごと!』なんかはがんがんカットしてきて5巻までやってますね。比較として参考までに書いておきます)で一区切り。と言う感じで作られます。なんでまあ確かに『裏世界ピクニック』もその慣例に従って制作するとなると、だいたい全fileをアニメで1話くらいにしてやれば「理屈としてはちょうどいい長さ」なんです。

ライトノベルのアニメ化としてはこの理屈で納得するところがあるんですけど、だけどホラー小説の映像化としては極端に尺が短い。こうして映像化される事で、原作の「間」の使い方のうまさを思い知るな。空魚がずっと「ぶつぶつと唱えている様なシーン」だとかもかなり分量だし、「慎重に裏世界を探検する」話なので絵的にはものすごく地味なシーンがかなり長いみたいな要素もありますし。あとそもそも原作だと「くねくね様がどんな存在なのか」をかなりちゃんと来歴を含めて説明するけど、アニメはそういう事するつもりなかったな……。

なんでまあ、怖さが伝わってこないのも、二人の絡みがねっとりした感じが足りないのも、今の印象だと「主に尺、そして怪奇存在の特徴を印象づける原作の流れをアニメでは拾い上げていない」が原因かなって感じ。このあと軌道に修正が入らないと「1クールのアニメとしてはよいけど、原作つき作品としてはあまり良くない」になっちゃいそう。

良かった点としては間違いなく、キャストが入ると思います。 花守ゆみりさんも茅野愛衣さんも、がっつりキャラを理解してのせてきた感じがしますね。空魚の「本人は隠しているつもりだが、全然隠せていない感情のゆらぎ」なんかがはっきり伝わる演技と言うのはいい仕事。ほぼ初対面の相手にいきなり銃を預けてしまう共犯者鳥子の不可思議に明るい感じもよかった。鳥子が興奮して喋るシーンとか楽しみだな。アニメとしてはおそらくキャラクター表現に重点を置くと思うので、キャストがハマっているのは強いですね。

悪い点は「忙しい」です。ただまあ、裏ピは毎回巻末にピークを持っていくる話の作りをしているので、1~2話では判断出来ないと言うのはあるかな。3~4話の出来栄えが1クール作品としての目安じゃないかなと言う気はします。

『虚構推理』はずっと琴子ちゃんが喋っているだけの変なアニメになってしまった例もあったので(あれは『虚構推理 鋼人七瀬』だけに10話くらい使っていると言う作りですね)、小説の1クールアニメ化はあらためて大変なんだなとか思っちゃうな。『氷菓』なんかはちょうどいい長さだったんですけど、あれはかなり薄い原作にまるっと4話くらい使っていると言う感じでかなり贅沢だった計算か。

あと完全に余談でこれを紹介するのはもう単なる僕の商売なんですけど、Amazonでは原作小説6巻の予約がもう始まっている様子でした。検索に出てきた。Tさん扱うんですね。

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