2021/03/08

曇り/1027hPa/体調:夕方までかなり悪かった

Qを理解しようと見直しました。

ちゃんと構成を意識しながらだと、だいたい30分でNERVへ移動、45分で渚カヲルと連弾開始、60分で世界の真実を知り、75分でエヴァ13号機、90分で終了。全く無駄がない。通してみて「本編の物語で使われていない要素」、無駄に意味深な将棋と連弾くらいじゃないかしら(あれだって無意味ではないし)、とんでもなく密度の高い情報を扱いきって制御している映画作品であるのは間違いないですね。

『比喩』として受け取られがちな発言のほとんどが「比喩でもなんでもないただの事実」である話と解釈すると、話が通じてないシーンが全然ないんですよ。基本的に全部人類が知恵の実を食って原罪を得たので滅びるしかない。と言う話であってるはず。それだから少年の喉の周りを丹念に描いてる。ところがシンジくんだけおそらく原罪から逃れているので、冬月に知識を渡されたあと、首のものは渚カヲルが引き受けるという話なのでは。原罪から開放された碇シンジは世界でただ一人、罪を持たない人類なのでは。比喩ではなく。
終盤の渚カヲルの台詞もそのまま受け取って良いはず。
魂が消滅した人物の願いはおそらくシン・エヴァンゲリオンで自己改変のトリガーとなるだろうし、シンジくんは安らぎと自分の場所を見付ければいい。そう言う映画なのでは?

あと説明不足と言われますけど「NERVと言う組織は君のお母さんを蘇らせたいというお前の親父の気持ち悪い執念によって活動していて、エヴァ初号機が君のお母さん。綾波レイはお母さんのクローンだよ」ってシンジくんに説明してくれるエヴァンゲリオン、Qだけじゃん、Q一番説明しているまであるじゃん。誰かもっと碇シンジに話してやれよ、破までのすべてのエヴァンゲリオン!

そもそも碇シンジと言う人間はロボットアニメ史上でも稀に見るレベルのエースパイロットじゃん。
自分に迫ってくるナイフを横から突き刺して静止するみたいな神業使うし、射撃もほぼ必中、格闘戦ではあらゆる使徒を圧倒、しかもエヴァは巨体なのにめちゃんこ動き回る。パワーが追いつけば最強の使徒をほぼ一方的に殴り倒す。お前より搭乗時に強いパイロット、ほとんどいないんじゃないか? 冷静に考えるとかなり突出して強いな?

「一度負けたら人類滅亡」なんて『ぼくらの』レベルの責任の戦いにテレビだと10連勝してる碇シンジくん、むしろシンジ様が一回我欲を優先させて勝ったけど世界が滅びたの、責めるところですか? かなり微妙では? これだけ社会と知識と知恵をちゃんと与えられていない碇シンジが子供だとしたら、それは大人の責任なので大人が悪いよ。なので碇シンジくん! 君はなにをやっても許される! と言う精神状態になりました。整った。

コメント

タイトルとURLをコピーしました