2021/10/09

晴れ/1026hPa/体調:単純に疲れた

必要なんで金属製で70リットルくらい入る宅配ボックスを購入したのですが、商品選びをした姉から注文してから「組み立て式だって、頑張って」と言われていたので一人で組み立てました。知ってる? 頑丈な金属製の箱を隙間とか出来ないようにきっちり組み立てるのって疲れるんだ。疲れました。

クロコダインのおっさんの「嫁でも探すかな!」台詞、「死亡フラグ」「死亡フラグを立ててもクロコダインは頑丈すぎるので死なないんですよね」だけで処理されず「クロコダインはダイのキャラの中では一番結婚したい男性では?」とか「クロコダインは引く手数多でしょ」とか言われるの、令和って感じがすごいな……。

クロコダインのおっさん、死に急いで他のキャラに迷惑をかけない、他人の人格や行動を積極的に肯定する、職場での評判もよくプライベートの友人づきあいもよい、それでもって今回「こいつの心意気だけは汲んでやってくれ!」でしょ。あれは実は「バランが一番欲しかった言葉」なんですよ。「バランは間違っている」とか「ヒュンケルが正しい」とかではない。「バランもヒュンケルの意見が正しいのはわかっていて、それでもその決断は出来ないから困っているので、背を押す言葉をかけてやる」なんですよ。パーフェクトです。クロコダイン、人付き合いがうますぎる。

そもそもクロコダインもバランも「人として間違った行いをして、ダイに敗北した武人」と言う同士で、その上で「志として正しいものであるダイを守る」を決断したのがクロコダイン、そのクロコダインに「私はどうすればいい?」と尋ねるの、バランの本音をこれ以上なく表しているんですよね。

読んだ、観た。

斜線堂有紀『廃遊園地の殺人』


僕の気持ちとしては「ホワイダニット」の作品です。僕は豪快物理トリックハウダニットが全然わからん長編ミステリが好きという自覚があって、普段それほど人間が人間を殺す理由を気にしないんですけど、この本はかなり気にして読んだんですよ。なにせ、現在の殺人の動機であろう過去の事件――物語の舞台となるクローズドサークル、廃遊園地イリュジオン・ランドを作り出したのは『観覧車から男が人々を狙撃し、射殺し、その後死亡した』と言う完全に犯人の行動がわかりきっている事件なんですよね。これによって閉園に追い込まれた遊園地でまた殺人が起きる。「どうしてこんな事に」と思わされる事件だからこそ、「どうしてこんな事に」を考えて読んでいい気がする。
ちょっと物理トリック好きの民としてはパンチが足りない気持ちはあったんですが、ずっと「なんで?」を突きつけてくるのは斜線堂先生らしいスタイルって気がしますね。そこに興味があって後半はかなり勢いよく読んだ。青春小説でも最後には動機あてっぽい仕組みになっている作風ですし。思うものが読めた気持ちがあり、けっこう気持ちよかったです。

『ゴジラS.P<シンギュラリティポイント>』3話。
僕の大好きな「怪獣の性質に気がついた一般人が、軍事的な能力に頼らず、あるものと工夫で対策を思いついて実践し、怪獣を倒すことまでは出来なくても誘導したり逃げる切欠を作り出せるシーン」じゃないか!!!!! 好き!!!!!!! 平和な日常の一部となってしまったラドンが、結局の驚異でしかなく、それが人類社会に深刻な影響を与えて恐怖に包まれる流れで、ホラーとしての怪獣の良さを強く描いた要素部分ですよね。理不尽な恐怖だが、それから逃げ出せる程度には主人公は愚かではない。と言う。そしてラドンがこうなっている事には必ず理由があるはずなのに、解明できない。

『ゴジラS.P<シンギュラリティポイント>』4話。
IDを見た時以来の脳の動きを感じる。感想ではなく羅列になります。進化と進歩が違う、しかしラドンの形態は洗練されていっている。円城塔、ちゃんと言葉を選んでますね。ここでラドンの形態の変化についてユンが進歩と言う言葉は使わない、違和感。もし意思を持って有利な形状を獲得するのならそれは進化ではない。MD5の総当り、進化は基本的には総当りした中から生存率が高かった特徴が残るだけ、MD5の総当りはおそらく進化の話なのだと思う。アーキタイプは未来を先取りしてエネルギーを取り出す、アーキタイプは最初から知っていたなら作り出せるかもしれない。二週間後の昼食も最初から決まっていたのを予想したと言う台詞があった。ラドンもまた答えが存在している? ゴールに向かって洗練されていっている? 怪獣が全部そうなのか? だから怪獣のゴールらしいものが絵として存在しているのか? もしかしたらこのアニメ自体がゴール決まっていて過程を作りながら書いているのかもしれん。ううん。
ところでアンギラスは実は中学生くらいの時に一番好きだった怪獣なので、愛着があります。出てきて嬉しい。

『結城友奈は勇者である 大満開の章』2話。


サブタイトルが悪質。ゆゆゆの大赦、この手の「少女に世界を守る重責を与えて戦わせる作品」の中でも最悪クラスの大人の集団なんですよ。まず宗教であり、宗教として自分たちに従う事の正しさを数百年に渡って教育している。そのうえで「世界はもう滅んでいるのです!」は伏せていて「その上でさらに私達を殺そうとしている敵と戦えるのが勇者だけです」を伏せたまま勇者を選んで死地に向かわせる。少女たちのパワーリソースは神であり、神へ少女自身が供物を支払うことで強化されるという事も伏せている。さあこの集団を頭に入れた上で今回のサブタイトルをどうぞ。最悪です。
小説でこのあたりの話は語られているのですが、その時の印象よりはまともな装備を与えている気もしますね。とは言え、防人は本当に消耗品として集められているので……志に共感した人間を集めるとかは一切しないので……。なのに「自分の能力を証明するため」と言う動機だけで動いてしまえる序盤の楠芽吹はかなりこう。
一方で三好夏凜、勇者に必要な素質の本当に一番大切な部分、おそらく「神を殺せる存在である結城友奈を保護し、敵対する存在の前まで連れて行く人材」なんで、結城友奈を好きになりそう(そして結城友奈が好きになりそう)で強いやつなんで最適なんですよね、大赦的には……。

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