2022/11/19

晴れ/1026hPa/体調:そこそこ

近所に新しいパン屋さんができたから行ってみたんですが、そのタイミングで売り切れ閉店の札をお店の人がインスタにアップロードしてて、あまりにもタイミングよくて笑っちゃった。

ここまでのダイレクトマーケティングされたの面白くなって読んだのですが、本当にびっくりするくらいに『魍魎の匣』オマージュでした。

「超能力者を回収する秘密機関所属の主人公を探偵役としたミステリ風のバトルもの」と言う感じの作品なのですが、バトル部分がわりと「憑き物落とし」なんですよ。登場人物が生まれ持った呪い(特殊能力)を、どう「呪いではない」とするのかと言う作り。

だから1巻部分を読んでいたときには「なるほど。この作品だと京極堂っぽい話は当然でてくるよな」くらいに思ってたのですが、4巻の「箱男編」がで「喪服を着た男が箱を持って電車に乗っているシーン」出てきてあまりの隠す気のなさに笑ってしまった。作品の方向性や見せてくる演出はかなり好印象です。でも「もうちょっと頑張って元ネタ隠して!!!!」と笑ってしまうレベルで『魍魎の匣』はじめ京極堂っぽい台詞が大量に出てくる。この原稿が通ったの編集さんが魍魎の匣を読んでいない疑惑がある。

観た。

『モブサイコ100 Ⅲ』7話

漫画でも好きだった脳感電波部の物語の終着点の前後編。アニメでも無茶苦茶いいですね。

彼らはモブが成長する前の姿を知っているので、モブが頼もしい人物であることに驚くのですが、その背中を見つめる弟は「自分の知っている兄の背中」を見ているだけなんだよな……。こういうシンプルな描写を手抜きしていないのが、あらためて「いい漫画」なんですよね。こういうのがONE先生の持つ信頼なんですよね。

本物のテレパシストの登場から「超能力があるとしても、そもそもそれに頼らずとも通じ会える人間関係」に繋げる。「世界の運命を左右するような超能力バトルでなくても、同じテーマが描ける」と言う描き方そのものが、作品のテーマにびっくりするくらい誠実なんだよな……。こういうシンプルな物語のうまさ、尊敬する。

『惑星のさみだれ』19話

いよいよ最終盤。先週の悪夢のようなEDはなくなってました。あれは本当になんだったの。悪夢にも程がある。この世のどんな作品でもあんなにヒドい仕打ちを受けていい理由は存在しませんからね。いつものアニメさみだれと言う感じの出来。正直映像作品としては全然面白くなく、その原因は演出部分だと思うんですよね。カットする場面とか吟味する余裕があればもう少しマシになるんだろうなといつも思う。

これは水上先生の作劇の特徴だと思うのですが「人間とその他の境界が移ろう時、なにが生まれるか」を描くのが抜群にうまい。マイマクテリオンの存在そのものがなんなのかを疑問に思わせ、では掌握領域とはなんなのかをここから改めて描こうと言うバランスがいいと思う。

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