曇り／1022hPa／体調：そこそこ
ちょっと肝数値がいまいちでした。無茶苦茶悪いわけではないんですが、ほんのりと悪く、運動量を考えるとあんまりよくない。従って食事療法を検討しなくてはならない。おやつはかなり節制して生きないとならないかもしれない……。
読んだ。
恩田陸『MAZE』
クローズドサークル系の特殊設定ミステリ。そうとは知らずに読んだのですがシリーズものの第一弾に当たるらしい。
時枝満は中学の同級生、女言葉で話す精悍な青年神原恵弥に誘われて、アジアの果て、『豆腐』と呼ばれる迷宮に訪れる。真白い壁だけが聳えるそこは、人間がどこかに消失してしまう来歴不明の建造物であるという。満はこの謎を解き明かそうとする人物たちと7日の共同生活を送り、『安楽椅子探偵』として謎を解いてほしいと依頼される。
ホラー小説としての読み味がかなりいいです。ミステリとしての満足度は最高とは思わなかったのですが、状況の異様さのテンションを維持したままずっと話が続き、「読みやすいのに読みごたえは抜群」と言う仕上がりでした。これも続きが気になるな……。
ここから貴族院編。要するに学生編ということで政治色はだいぶ薄れて、まだローティーンの少年少女たちの青春の味がする。正直作中の人間関係に疲れたところだったので、こういう軽いテンションなのはありがたい。話のほとんどは普通の授業のことなので、さすがに学科は日本の国語算数受験戦争を勝ち抜いているマインの敵ではないんですよね。
周囲はローゼマインのスパルタを恐れているの、日本の詰め込み教育の経験があるかないかも大きいと思う。それに対して実技要素はかなりきつい様子に見えるし、やはり死生観がぜんぜん違う世界だからこその温度差が出てますよね。
しかし図書館に入れないの、さすがに気の毒になってしまった。かなり共感する。あんなに長い間まともに映画も小説もなしで生活して、図書館を没収されたら僕だってキレるし泣くので許してやってほしい。
印刷業関係の話はまったくなく、そのあたりの検討なんかもなし。ダームエルきてくれないかな。
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