2019/10/23

ところにより曇り/1020hPa/体調:悪い

まず眠いし頭痛がする。こんなにゆったりと眠ったのは何ヶ月ぶりだろうか。布団から出たくない。

読んだ。

吟鳥子『きみを死なせないための物語6』。混迷の5巻から本筋に戻るための一冊。その方向に舵を切るの? もうちょっと地球に寄り添った話をするかと思っていたんだけど、そうなるとコクーンとはつまり。……ということになるわけかな? 今巻はシーザーの扱いが白眉ですよね。なんだかんだ言って誰もが彼を頼ってしまうんだな……。「だが工学の世界はそもそも一人だけで何ができるものでもない 仲間が必要だ」の一言から感じられるものは大きい。4巻にましてここがターニングポイント。というよりはポイント・オブ・ノーリターンだなという印象。

暁佳奈『ヴァイオレット・エヴァーガーデン上』アニメもそうだったんだけど、原作も内容の振れ幅が大きい。最初がアニメで言う9~11話なので、とても振れ幅が大きいゾーンから始まる。なんと言うか執着がすごく感じられる筆致だ。ヴァイオレットちゃんの容姿の描写がまさになんだけれども、風景や物事の書き方にも視点人物の強い気持ちをガシガシと書き込んでいくタイプ。とくにキレイなものをよく書き込む感じ。わりと作者の正気度は低い作風かもしれない。というか、アクションパート長いな?! なんだか100ページ以上軍人編があるぞ。序盤が全然そういう気配のない小説だったのに、どんどん血なまぐさくなっていく。ヴァイオレットちゃんのウェポンどうなっているの。アニメが原作を解体して再構築した話とは聞いていたけれども、ここまで離れているとは思ってなかった。なんと言うかちょっとBANANA FISH風味がありますね。

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