2020/03/02

雨/1014hPa/体調:日中ちょっと動悸ひどくて辛かった

「宿主を殺すのはウイルスや寄生虫にとって不利益なんじゃない?」みたいなツイートを友達がしていました。

まず根本的な問題として、別に地球人類を滅亡させることが目的のウイルスはこの世に存在しないんですよね。現実はパンデミックと違うんですよ。どのウイルスも増えることが目的(意外とこれが目的であるという認識を持っている人、少ないよね)。ウイルスは自分だけでは増えること出来ないので、宿主が絶滅すると困っちゃうんですよね。ゲームオーバーですよ。

ただしゲームシステム現実においては、進化はランダム要素なので「ウイルスにとっては利益は全然ないのだが、それでも強毒性のウイルスになって、宿主を大量に殺してしまう」はある。こうなるとウイルスのPLは、またランダム進化チャートでうまく絶滅しないようになるのをお祈りするしかないはずですね(もちろん現実にはウイルスのPLは存在しないわけで、こんな祈りはなく、ウイルスは機械的に増えシステムの都合で変異を繰り返すだけです)。

なお実際にほぼほぼ無害なウイルスは大量にあって、それに僕らは日常的に感染していたはず。なので時々やってくる強毒なウイルス、ウイルス側にとっても望ましくない事故、それが起こる現実はまさに究極のクソゲーって感じじゃないかしら。ただそうやって時々変異しないと結局滅亡しやすくなるんですけどね。全部同じデータだと、なにかあった時にそれこそ全滅するので。

読んだ、観た。

武田綾乃他『響け!ユーフォニアム北宇治高校の吹奏楽部日誌』三年生引退後卒業式直後くらいまでの時間を扱った短編集+インタビューなど。短編のポイントは秀一と付き合いたての距離感のうまくない久美子と、佐々木梓と久美子の再会周り。後者が立華高校読んだ直後なので盛り上がりました。武田綾乃さんインタビューも強い。「このキャラメイクがすごく参考になるな」みたいなところもあれば「着地点決めないで書いてこれなの?!」みたいになるところもあります。全体的には息抜きみたいな巻。

『ID:INVADED』9話。お、面白すぎでしょこれ。あんまり良かったんで動揺してしまった。杉田智和演じるタイマンの質感が最高だった。舞城王太郎は「倫理を欠いているフィクションの人間の様子を、倫理的に守られた世界に住んでいる我々が消費することは、ポルノである」と認識して意図的に暴力を張り巡らした作品を描いていると思うんですよね。IDはその事をかなりオープンにしている作品で、だからこそ井戸端会議で殺人鬼の心理の分析なんかしちゃっている構図になっているはず。その先にいた「カエルちゃん」がアレで、と言うことは我々は殺人鬼を消費していると思っていたら、幼気な少女を思いっきり消費してたことになります。最悪!!!!!!!!!! さすが!!!!!!!! そうなると今までのカエルちゃんの死に方も意味を伴ってくる。そもそもカエルちゃんわりと自殺する。他殺の場合は殺害動機が今まで一切語られていない。カエルちゃんはよく名探偵にメッセージを託している。みたいな所、掘り下げる意味があるかな。しかしこうしてあの状態での鳴瓢の行動を見るとだいぶゾワッとする……。

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