2020/03/13

晴れ/1018hPa/体調:普通

なんか異様に寒い日。普通に氷点下だったみたい。

肛門期(トイレトレーニングが始まってその結果ウンコとかちんちんとか大好きになってしまった子供の時期)の子供、親に始めて「〇〇出来てエライね~!」って絶賛された体験で生きているので、そりゃあそういう話好きなんですよね。僕がこの時期の子供と話していて一番印象的なのは「オムツの方が気持ちいいのに、なぜパンツを履かなくてはいけないの?」って聞かれた事ですね。これに対して「パンツのほうが良い」と言う合理的な理由、コストだとか、大人用のオムツはあまり売っていないとかしかないんですよ。
「そうだよな。今どきのオムツはパンツよりも快適に作られているもんな……。お前の言うことわかるよ」と言うのがこれを言われた時の僕の本音だったんですよ。でもこれを言ったら相手の子「よし! オムツでいい!」って決心するかもしれないじゃないですか。悩んで悩んで真顔で言ったんですよ。「お前はパンツとオムツ、どっちがカッコいいと思うんだ?」って。答えが「パンツ……」で事なきを得ました。ここで「オムツ」って言われていたら終わってたんですよね……。

読んだ、観た。

武田綾乃『響け!ユーフォニアム 決意の最終楽章 上』『響け!ユーフォニアム 決意の最終楽章 上』読んでいて要所要所でガッツポーズを取ってしまうような名作でした。三年生、部長になった黄前久美子の戦いの物語なんですよね。久美子がなにと戦うのかと言う話は難しいです。あまりにも色々なものと戦っているので。全国大会レベルの実力を持ち、100人を越える人数を誇る吹奏楽部、その部長で受験生が戦う相手、多いんですよ。もちろん音楽そのものと戦わないと話にならないですし、恋愛友情全部盛りですよ。作者が「ダーク久美子」と表現している新キャラ真由が手強い。この子は一年生の時に麗奈と友達になれなかった久美子の成れの果てみたいな感じなんでしょうね……善良で優しいけれども、戦わない。ここしばらくはそれほど比較表現されていなかった滝先生の人間性も掘り下げられていて、それが大きく結末に影響を与えているの、シンプルだけど良かったです。合奏のシーンの筆致も素晴らしい。
久美子は麗奈やアスカほどの超人ではないですけれども凡人ではない(あんなに冷静沈着に物事を判断できるモンスター、普通いないよ)し、はっきり言って自分のために行動するところがかなりある自己中なんですよね。そして起きた問題を優しさ故に無視できない。その傾向は初期よりも強くなっていて、作者はそれを完全に意図してる。周囲も聡いので、それをわかって久美子と触れ合ってる。情報が多い小説だし、久美子の内面はかなり複雑なのに、彼女の決断は読者にとってきっちり腑に落ちるものになっている。センスがすごい。
ただシリーズが進んだ事で登場人物が増えた事で、わちゃわちゃしすぎている今作だと、情報が過多すぎるのではと言うのは感じました。武田綾乃さんは登場人物の配置と凝縮がうまいため、長期のシリーズだと「濃いキャラが大量に並ぶ」結果になっちゃうんですね。ただシリーズ物最終巻においてそれは欠点ではなく、キャラクターのファンにとっての美点と言う感想になるなあ。僕、1~2年生がこの後挑むであろうアンサンブルコンテストの話とか読みたいですしね。
できれば中高生の時に、こういう等身大の悩みを扱った作品とふれあいたかったな。と言う気持ちがあります。春休みの読むのにすごく良いと思いますよ、ユーフォ全作。未来を変える力がある。

『へやキャン△』10話。せっかくリンちゃん登場回なのにぬるっと終わってしまった。もうちょっと情報量を頼む。

『ドラマ版ゆるキャン△』10話。1クールに使える話数が違うのかしら。アニメよりも早い展開になりましたね。視点の置き方がだいぶリンに偏っているかな? と言うのは感じていたんですが、どうもドラマ版ではリンを主役として構成しているということの様子ですね。ドラマ版メインスタッフはアニメもあまり意識していないということで、構成の違いが進むと大きくなってくるの、わりと面白いです。今回いい味を出しているのは圧倒的に大垣。原作でもそうなんですけど、ここで「根本的に善良な人なのだ」と言う印象が深くなるんですよね。キャラクタードラマとしての成立に対する貢献は大きいキャラですよね。しかしホットサンドメーカーにくまん、マジに美味しそうだな……。

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