2020/08/16

にわか雨/1010hPa/体調:そこそこ

NANA MIZUKI LIVE GALAXY 2016 -FRONTIER-です。期間限定公開なので、東京ドームで下手な野球選手よりも走り回っている奈々さんでも見て。2日でのべ50曲、セットリストがまるで違うみたいな事してます。ライブコンセプトに「宇宙」があって、水樹奈々楽曲にはなぜか大量にある宇宙関係のキーワードを散りばめたセトリと言う趣向が面白いです。

謎の小芝居の解釈の話。
両日ともライブ中、「機能を失ったロボットは次々廃棄される、なぜなら無尽蔵のエネルギー・グローリーが存在するから」と言う惑星が登場するショートムービーがあるんですよ。ところがこの無尽蔵のはずのエネルギー・グローリーが尽きようとしているヤバい。解決するには水樹奈々が謎のロボットGALAXY-7に乗りこんで歌を歌ってグローリー集めるしかない。と言う話のあと、本当に7.7mもあるロボットに乗った水樹奈々が会場に出現して歌い出すと言うなんとも言えない演出があるんですよね。

そしたら何を歌うかと思ったら『Glorious Break』なんですよ。いきなりグローリー破壊する歌を歌いだすんですよ。歌としては最高に熱いんですが、物語の展開としてはすげえ流れです。しかも1日目の方は直後『Orchestral Fantasia』で「音楽に頼る日々にひどく泣いた」と言う歌詞が出てくる。そう言えば2日目は一曲目が『禁断のレジスタンス』なんで冒頭のショートムービーの段階で「虚無の楽園」と切って捨てるフレーズが出てくる。具体的にこの後この世界がどうなったと言うのはないんですが「惑星グローリーのあり方を否定する文脈を、ライブのセットリストに仕込んである」と考えていいんじゃないかなと思います。その視点を頭に入れてライブを通しての歌詞の流れを聞いてみても面白いと思います。あちこちで星や月や宇宙や銀河、流れ星が出てきて示唆的です。

両日通しての、アンコール以外では最後の曲、『Astrogation』なんですよね。この曲名で「夢を語るには 宇宙じゃなんか狭すぎるから」と言い出すラブソング。ラブソングで宇宙を超越するな水樹奈々なんでそんな歌詞の曲があるのよ。そしてライブの最後には水樹奈々本人が「夢」と公言していた甲子園球場でのライブ(甲子園球場でのライブが史上初)を行うんですよね。この事は発表直前まで本人にも伏せてあったと言う。

観た。

なんか今日のニチアサが全部面白くて驚いちゃったぞ。やたら強い三森すずこのインパクトもなかなか。

『仮面ライダーゼロワン』43話。良かった。「別に或人は操られているわけではなく、自分の意志で仮面ライダーアークワンとして、敵対行動を取っている」と言う展開、さすがに衝撃的です。主人公だぞ! その上でなんかパーセンテージがふわふわになった天津垓のドライバーは物理的に粉砕、不破さんと刃さんを強制的に変身解除させ戦闘不能に追いこむ。ライダーバトルで強制的に変身解除、あっていい能力じゃないし主人公の技なの?!
「お前は心が傷まないのか?」と言う或人の台詞が印象的です。或人は、世界でおそらく或人だけは、滅には心がある事を確信している人間なのですが、その口から出るこの言葉。悪意でしかありません。その後、失われた迅。凍りつく滅。取り返しのつかない状況。ここからどう44話サブタイトル「オマエを止められるのはただひとり」に繋げるのか? 悪意の連鎖を断ち切るには、必ずそこにより強い善意が発生する物語がゼロワンの方向だと思います。かつてメタルクラスタをヒューマギアの善意で制御したように。今度は誰の善意が、彼らを救う力となるのか、ですね。それが或人のうちから湧き出るものなのか、他者から与えられるものなのかで、かなり「ゴール」が変わるように思えます。
ゼロワン、道具としてのヒューマギアを描くことには結局失敗していて、人類の隣人(フォロワーの言を借りるともはや異種族として描かれている、ほぼほぼ共生関係ですよね)ヒューマギアとどう共存するべきか? と言う物語になっているんですよね。その上で来週はヒューマギアがデモ行動、人類側が武力での制圧と言う行動を取ると言う予告です。完全に少数民族に対する弾圧の流れで、このご時世にこんな直球投げて大丈夫なの?! と言う気持ちもあります。まあ創作の仕事の一つは、時代を切り取って反映する事なので、ゼロワンでこの話をやった事は将来的には「令和一号ライダーとしての使命だった」とも認識されそう。

『キラメイジャー』絶対に「絵の苦手な子のフォローをするための回」はあるんだろうと思ってたんですよね。運動や勉強に秀でているわけではない人間を描くのは、それこそド直球で主人公がやっているので必要ないと思うんですけど、その逆を表現しないまま終わるわけないなーって言う。でもそもそも絵を描くことが楽しくない人間の心、わからなくない?(実際にそんな感じの描写を一度やっているんですよね)と思っていたら「戦隊メンバーとロボットの中身が入れ替わる!」からの展開と言う。とにかく人を誉めてのばすキラメイジャーの教育方針、見てて幸せ。ところでマッハお前さあ……。

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