2020/12/12

曇り/1010hPa/体調:低気圧の影響下頭痛などで低下気味

ちょっと調子がよくなかった。たぶん低気圧が進んでいるので、その影響だと思うんですが、頭痛と疲労感が強かったです。あと耳鳴りもした。

結局悩んだ末以下の三冊を購入。



あと


これの物理書籍購入して今年はゴールかな。さすがに5~60冊くらい積んでるので理性が働いてます。

観た。

『若おかみは小学生!』


これは……評判はわかるし、賛否が分かれるのも凄いわかるな……。原作通りとはいい難いアニメーション化でかなり独自のニュアンスが漂う。

アニメーションの出来は間違いなく100点満点で、美しい演出の中で動き回るおっこを始めとする子供たちの伸びやかさがとくに印象的。悪いところを探すほうが難しいくらい。
いきいきと動くキャラの作りは見事の一言で、主演を始めとして役者全員が強く印象に残る。僕が水樹奈々ファンだからって事もあるんですが、ピンフリ様がとくによくて、「自分を自覚している子供」と言う難しい立ち位置をよくとらえているように感じれました。哲学書とか持ち歩いているし、それも最新の流行をとらえているのがすげーな。街角一つの描写にも物語が存在することが意識されており、細部までよく出来ている、全部の場面に見応えがある。

だからこそ問題となるのはなにかって言うと「この状況のおっこに若おかみをさせる物語そのものが、『あり』『なし』、どっちなんだ?」に絞られちゃうな……。これが『あり』の人には間違いなく感動巨編だし、一生残る作品だし、ほとんどスキらしいところはない作品だと思います。僕はと言うと……その……原作やTVアニメだと行けたけど、映画版だと『なし』に寄っちゃう。

確かに原作からして「両親を失ったおっこを、ウリ坊が雑に若おかみと言う立場に追いこんだため、おっこが散々苦労する話」ではあり、そのあたりはあんまり変わりません。原作序盤ではおっこの失敗がかなりきっちり書かれていて、その過程を経ておっこは「責任ある立場で仕事をするとなれば、例え両親を失ったばかり小学生である自分であろうとも、責任を持って仕事をする必要がある」と言う概念を理解していく節があるんですよね。旅館の仕事がなんのためにあるのか? わりと映画だとそういう要素がナーフされているのが印象の違いには関わっている気もします。気を使ったつもりで余計なことをして叱責されるまでやるからね。

そもそもの問題として、この映画は「おっこが頑張っているシーン」がめちゃんこ多い割に「おっこが普通に楽しくて笑っているシーン」がわりと少ない。
このあたりの緩急の作りは全く同じ話をするにしても、もうちょっと増やしたほうが良さそうな要素に思えた。

ただまあ、やっぱり……「両親が生きているかのような幻想をおっこが見ている」と言う描写の存在が、明らかに映画独自の『味』になっている。
我々はこの幻想を見て、時には過呼吸を起こしているおっこをどうしてやるべきなんだ? 普通に考えて仕事なんてさせるべきではなく、まず正常な日常を与えるべきだろうと言う気になってしまう。原作にはないスピリチュアルな要素の追加もポイントになっていて、これはもう製作者の『思想』なんだと思う。おっこがなぜ霊界通信力を失うのか、おっこが神楽を舞うその日になぜ霊たちはおっこのそばを離れることになるのか、この流れが90分映画になるにあたってなぜ追加されたのか。原作だとちゃんと霊界に行く最後の最後までついてきてくれるじゃん。公式サイトの監督のコメントだけがなぜか霊界にアクセスしていることを考えると、完全に監督の思想の気がして、全然素直に受け止められない!!!!!!!!!!!! ばか!!!!!!!! おっこ過呼吸おこしてるだろ、仕事させてないで看病しろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

基本的には「すべてはおっこの成長の糧になるためにあった」と言う話としての映画版じゃないかなとは思います。すごくチェーホフの銃を感じる、無駄のない作劇だからこそ、そう見えちゃうんだよな。出来がいいからの悪印象でもあって、このあたりはだいぶ難しいところ。
おっこが序盤からすでにいい子すぎるんだよな。たぶん。ピンフリを頼る流れも子供が無理している感じになる。なんでかと言うと、そこまでの流れで何度も子供に無理させてるからだよ!

『仮面ライダーセイバー』13話。賢人生きてたの? 結局死んだ?! なんだか「みんなでにやっと笑って、パワーアップした主人公がボスを撃破! 決め台詞」の直後に、まったく余裕なく賢人が死ぬシーンが始まるの、唐突感が強かったです。あとあのパワーアップアイテムなんだ、突然出てきたぞ公式サイト見たら「アヴァロンにて謎の男より託されたワンダーライドブックが神山飛羽真らの闘う意思を受けて覚醒した新たな一編」って書いてあったやめろ公式がやたら謎の人物に頼るのやめろ! やっぱり脚本の接続が弱いのが致命的な欠陥になっていると思います。謎の男や突然の怒声に頼るな。賢人が死ぬ前のみんなの表情一つで全然印象が違うシーンになったはずだし……なんかそういうところの誘導が弱くない? 2クール目はもうちょっと頑張って……。

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