2020/12/13

雪/1006hPa/体調:昨日より良い、ステータス異常は感じないが眠いくらい

起きたら雪が積もっていて、今日は一歩も外出しないと決意して生活した。

なんで?!
ホーム画面は他の画像に切り替え出来たのに、ロック画面が直りません。僕のタブレット、立ち上げるたびに血まみれです。

西尾維新『新本格魔法少女りすか4』

おかえりりすか。そしてさよなら。
初刊行から17年、2008年の中断から途絶えていたりすかがようやく帰ってきて完結しました。佐賀県で魔法少女りすかが戦う魔法使いサーガもこれで終わりだ。ゼロ年代のトップランナーの一人である西尾維新が、ゼロ年代の最初期に依頼されて執筆していた作品で、そのままゼロ年代に置き去りにされていたこの作品が完結したのは、なかなかくるものがあります。
なにせ本当に「ダメだ。もう絶体絶命だ」と言うところをやった3巻から10年以上止まっていたので、心がこの本の発売に追いつくまで随分時間がかかってしまった。

良かったところは「ゼロ年代! 西尾維新!」で悪かったところも「ゼロ年代! 西尾維新!」です。内容としては「完全にりすかだ!」の一言に尽きます。2020年のコンプライアンスを取りこもうと努力するだけ努力しつつゼロ年代のところを含めて完璧に西尾維新の芸。完結に17年かかった事、久しぶりである事を擦りまくってるのも、いいね! めちゃくちゃ面白かったし、僕の『好き』を直撃してるし、清濁を呑みこんでなにもかも終わらせる話なので、すっきりした。

既刊3冊も紹介しておきます。



『名探偵ピカチュウ』


話も軽くて雑ですらあるんですけど、ゲームファン特攻で固めた名作感が強い。

基本的には「ポケモンと人間の暮らす世界のとある町、ライムシティ。探偵である父を失ったティムはそこで、父のパートナーだったはずの記憶喪失のピカチュウと出会う。なぜか、そのピカチュウの言葉を理解できるティムに対して、ピカチュウは父の死を一緒に捜査しようと持ちかける」と言う流れの、探偵映画の流れをくんだストーリーです。大きなキーとなるポケモンとしては他にミュウツーが登場し、一連の事件はミュウツーの存在を巡るものとなります。よくある「謎のすごくパワーアップして凶暴化するドラッグ」が存在し、それによってポケモンが凶暴化してしまうと言う要素がありまして、これがかなり便利に話をかき回します。

僕はこれ、コミュニケーションを問題にした映画なんだと解釈してます。ティムと父親は親子で対話しないままの状態が続いており、ティムはポケモントレーナー志望であったにも関わらずパートナーも有していない。そこに気になる異性、なぜか対話可能な名探偵ピカチュウ、さらには言語を操ることの出来るミュウツーが出現すると言う筋なんですよね。そしてポケモンから理性を奪ってしまうドラッグ。じゃあ人間と人間の関係、さらには人間とポケモンの関係ってなんなんだろう。俺とお前は本当にパートナーなのか? と言う問いかけが存在する。僕はこれはポケモンシリーズを見ているとよく感じる問いかけなので、すごく正しい作りだなと思いました。

佳作と言えば佳作なんですけど、知性あるパートナーとの関係性属性とか、そもそもポケモンが好きな人には刺さると思う。かなりお勧め。ちなみにAmazonに置いてあるのはなぜだか異様に画質がひどいので、綺麗なポケモンが見たい人はお金払って他のプラットフォームや円盤で見たほうが良さそうです。

『仮面ライダーセイバー』14話。ほぼほぼ戦闘回。なのでお話としては倫太郎がパワーアップしたところ以外はほぼ進んでないんですが、まあこれは平成仮面ライダーだと普通の事ではあるんですよね。でも先週までどうやって破壊すればいいのかわからなかった光の柱を、物理で殴れば破壊できる! で突破する方針にしてしまうの、さすがにチーム脳筋すぎない?! ちゃんと賢人との回想シーンを挟んでから演出と攻撃を行う倫太郎がちゃんとかっこよかったし、セイバーの新フォームも絵としてかっこいいのでその手の好感度は高いですね。

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