2021/08/14

曇り/1010hPa/体調:改善されてきた

どうやら僕の肉体は先日の綿栓べろーんで歯茎に侵入した細菌を駆逐し、その健康を取り戻しつつあるようだな! 歯医者には「後遺症が出ると思う」って言われていたけど、あんなにきつい苦痛がやってくるとは思ってなかった。

観た。

コンテンツ消化力が回復してきたので映画崩すわよ。

『プロメア』

実はどんな話なのか全然知らないで見ました。みんな滅殺開墾ビームとか男男とか堺雅人にあれをやらせたやつは誰だみたいな事しか言ってないので、だいたい幻覚を見るような映画なんだろうなって思ってたら、思ったよりもロジカルな芯が通っているしかし完全な幻覚みたいな映画でした。

「炎を操るミュータント・バーニッシュの出現による大炎上から30年、バーニッシュによるテロ組織マッドバーニッシュに対抗する高機動救命消防隊バーニングレスキューの少年・ガロ・ティモスは、マッドバーニッシュの首領である少年リオ・フォーティアと消火現場で激突する。それはガロの恩人であるプロメポリスの司政官・クレイ、そして地球そのものを巻き込む大きな事件へと発展していく」みたいな導入の作品で、序盤で描かれるガロの精神性がいかにして事件に作用するかなどのロジックはきちんとしています。

その一方で「ああ、トリガー作品だなあ」としか表現できない勢いに満ちた止まらない演出動画スタイルが凄まじい。とにくクレイが本性を表し始めてからはどんどんかっ飛んでいって、本当に作中に「滅殺開墾ビーム」って出てきたところはだいぶ唖然としました。

作品のコアはなにかといえば、それは間違いなくガロとリオの二人の関係性にあります。敵対するものとして出会い、その後救うものと救われるもの、事件を解決に導く同士、様々な面を持つ唯一無二の『バディ』となっていく二人の関係が明らかに肝です。その障害があまりにも大きいからこそ、二人の関係性が運命を乗り越えて行く先にとんでもないカタルシスを伴う。
(そこに全振りしている作品なので、一瞬だけ存在したヘテロ恋愛描写なんだったの? と思う。個人的にはあそこのシーンに恋愛のニュアンスが全くない方が、ラスト間際のシーンの「純度」が上がったのではないだろうか。かなりジェンダーロールを感じない映画なので、だからこそあのシーンがむしろ違和感になってる)

見ている間すごく楽しい気持ちだったし、ずっと気持ちよかったですいい作品だと思う。「熱血アニメの文法」に慣れている人なら誰でも見られると思う。お勧め。

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