2021/12/31

雪/1011hPa/体調:疲労感強め

明日は猛吹雪の危険があるので、相当に気合を入れて雪掻きをしないとまたひどい目にあいそう。

手術のために入院していた母親が予定通りに回復し、予定通りに大晦日当日に退院しました。おかげでなんとなくずっと忙しく、今年は年の瀬と言うものの感覚が全くありません。とにかく忙しい日常が続いて、そこに一区切りがちょうどついたと思ったらそれが大晦日であった。みたいな感じで。

来年もみなさまに心配をおかけすると思いますが、よかったらこれからも仲良くしてください。

読んだ。

青崎有吾『体育館の殺人』


日本人でまったく体育館を知らないという人はさすがにレア……と言う感じの施設であります体育館を舞台にした本格ミステリです。高校の体育館のステージ上に出現した他殺体――容疑者は高校関係者のみ! と言う非常に潔い事件。体育館の構造もとくに大きな仕掛けがあるわけでもなく、ごく普通の「放送室がある体育館」の範疇の外には出ないだろうと言う構造です。僕にも記憶にある構造。そこを舞台に本格ミステリ……意外にも感じるセッティング。カタルシスが綺麗に成立しており、消去法によって構築される推理劇にはなるほど青崎先生もエラリー・クイーン一族! となった。
あまりにも露骨に「館シリーズのパロディ」みたいな顔してるタイトルなのに、内容としては「どこにでもある施設」を利用する事で「反館もの」と言う趣はあるのですが、作中にはそういう要素はとくにない、書き手も楽しんで書いたであろう、すっきりした正統派ミステリと言っていいと思います。素直に面白かったし、探偵役の次の活躍を見たくなる作品でした。

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