2022/03/06

雪/1005hPa/体調:普通

……暴戦隊がマジに暴で絶句したし、それなのに冷静になると、今回出てきたメインキャラになるであろうキャラ4人のキャラクター性はちゃんとかなり理解できている事実にさらにビビリ、井上敏樹の特手スキルを痛感したところですべてのカロリーを使い果たしたので難しいこと考えたくない!

観た。

『仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』


びっくりするほどまともな仮面ライダー映画だった。歴代の仮面ライダー映画の中でも白眉の部類ではないかしら。
仮面ライダーゼロワンってなんというか、ピュアな世界観の作品だったと思うんですよ。かなり無邪気に「世界はより良くなるよ」と信じている作品じゃないですか? 人間にも必ず善良なところがあって、悪人がいると言うよりは「悪意」があるとだけと言う世界。滅亡迅雷.netだってパパと息子が軸になってすっかり今やテロ組織感がない。
そんなゼロワンのピュアなところをちゃんと拾い上げて、全員に活躍(出番があるではなく、活躍である)させようという意欲がから回ることもなく、ゼロワン特有の芸人ギャグもそのままに、そして「本編ではコロナ禍で語りきれなかったドラマの結末を、納得できる形で描いて終わらせよう」と言うのをきちんとやっていた(TV版だけで完結してほしかったけど)。だからゼロワン見てた人は全員見たほうがいいです。

或人は相変わらず「人工知能には人格がある」けども「でも彼らを生み出した技術は人類を幸せにするためのもの」と主張をする微妙に作品のテーマの闇をついた論理展開でそこがけっこう好きですよ。だからこそ、彼はあくまで「人格の救済」だけを目的としている。これ、今考えるとかなりいい調整だと思う(公式がそれを意図しているのか確信できないんだけどな……)
だから失われたイズの人格と記憶が彼にとっての最大の傷だったという解釈になってる。じゃあなんだ、今回イズが失われた欠片を取り戻した事は救いなのか? でもあくまであれは別のイズであると捉えたままで終わったのはいい塩梅だと思うんですよね。そういう悩みそのものは続くんですけど「今のイズでしか出来ないもの」って要素を取り込んだのでけっこう僕の無念は成仏した感じがする。

ゼロワンはこうして今振り返ると「新しいことをやろう」と言う気持ちそのものは空回りせず、「新しいことをやっていい印象がたくさん残った作品」であるのが素晴らしかったと思う。これはその「いい印象」を集めた劇場版なんですよね。

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