2021/07/09

雨/1007hPa/体調:胃腸炎気味かも

久しぶりに人類社会を見てきたのですが、さすがに田舎の日中は人通りが少ない。夏なのでもっと少なくなってほしい。

ゴジラvsコング

前半は「ちょっと地味かも」くらいに思ってたんですけど、50分越えたくらいから常軌を逸したくらいに爽快で豪快な怪獣プロレス映画になっていき、最終的に大満足して劇場から出てくる事になってしまった……。

冒険活劇映画・怪獣プロレス映画としてはとても良くできていて、みたいな話を映画レビューとしてはするべきな気がするんですけど、僕は完全に「古代コング文明」の存在に脳がやられてしまってその事しか考えてないし、作品の物語のそのほとんどを「古代コング文明がもたらした神話」として受け止めてしまっているよという訳ですっかり怪文書回です。

9割コングカリバーの話のネタバレ要素
コングカリバーがマジにコングの王としての印と思わないじゃないですか。

だいたい本編のストーリーが「ある王家の末裔であるコングくんが、異種族の巫女である少女に導かれ、滅んだ王国の城コングキャメロットに至り、聖剣コングカリバーを手にしてアーサー王キングコングとして覚醒する」話なんですよ。マジにだいたいそう言う話なんですよ。
ゴジラもメカゴジラもそのストーリーの中に出てくる「ドラゴン」なんですよ。

神話・伝承でコングカリバーを捉えた場合、これは「人と文明が作り出した神を素材にした神殺し、王権の剣」であると同時に「コングと言う神が持つ象徴的な武器」であります。

コングカリバーの言霊が強すぎて前者の要素で捉えられがちですが、後者の要素もかなり重要視されているはずです。おそらくモチーフとしてはゼウスの雷霆、トールのミョルニルの魔槌と言ったものでしょう。非接触充電のシーン、かなり真面目に「神の力である雷の象徴なので、こういう事も出来ます」だと思うよ……気が狂いそう。

で、おそらくは「メカゴジラを倒すきっかけとなる酒をギドラにぶちまけるシーン」はヤマタノオロチ退治がモチーフで……これはおそらく『シン・ゴジラ』を意識していたりもする、まったく頭にないという事はないと思う……これは文明の話なんだと思うんですよね。

もしかするとこの世界の神話の原型はコングとゴジラにあり、それゆえに世界各地にバナナ型神話があるとかなんとか。もしかしてタイタン生態系って繰り返し強調していたのは、怪獣(の中でとくにコング一族)がそもそもティターン神族のオリジンであるくらいの戯言含んでるんでないですか。だからコングカリバーはゼウスの雷霆のモチーフを含んでいるんじゃないですか?

しかし前作ヒロインが正気を下げての続投はちょっとダメージが入りますね。あんな風に成長してほしくはなかった。人間の要素は現在アメリカのキャッチーな「敵」を反映してのものなのかな……。ハリウッド映画はよくもわるくも時代の反映と風刺がなされるものなので、画面から受ける印象はけっこう大切なんですよね。

その変も原因だと思うんですが、KoMに比べても人類のIQ・倫理のレベルが下がっているんですよね。正直その分、神威の体現であるはずの怪獣が知性的・倫理的に見えてしまう。コングくんが作中で一番知性的な登場人物だったはかなり真面目にある。もうちょっとみんな「あれはコングやゴジラでも怒るでしょ」と思って行動するべき。

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