2022/07/12

曇り/1007hPa/体調:そこそこ

なんか忙しかった。その反面、忙しくても前よりも「ノルマ達成」が出来ているので、これはもしかして体力がついたのではないか? と言う気持ちがあります。まあ10ヶ月くらい毎日散歩はしているわけで、そのくらいの効果は出てくれないと困る。

若竹七海『名探偵は密航中』

昭和5年、倫敦行客船箱根丸の中で起きる様々な事件を扱ったオムニバス形式の短編集。しかしそれぞれの物語が完全に独立しているわけではなく、同じ空間、同じ登場人物、しかし移動し、客が入れ替わる事もある客船と言う舞台が機能して「ある空間を多面的に観測している」と言う独自の味があります。

最初はタイトルから「普通に客船に密航中の名探偵が色んな事件を解決する形式のオムニバスなんだろうか」と思ったらそういうものではなかったです。それもまた客船の中の事件の一つでしかない。それでいて読み終わると「……読み返すか?」ポイントがけっこうあるのがさすが。

なお書き手独自の「毒」の使い方が鮮やかで、けっこう「ろ、ろくでもないやつ~~~~!」となる話が多いです。他作品読んでる人なら「わかる」と思う。

『リコリス・リコイル』2話

リコリス・リコイル

完全にジャンルが「オレの中に生きているガンスリンガー・ガールへの情熱を作品として供養させてくれ系」。いっそ気持ちいいもっとやれ。スーツケースを盾にして地面に仰向けになっての銃撃がかなり「その文脈」のシーン。

その直後、千束が思ったのとけっこう違うキャラクター性を見せてきて、この異能がどこに必要な話なのか結構楽しみ。主要登場人物が2話にして出揃った感じがあって、話のテンポもよいのではないかな。

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