2022/11/06

曇り/1023hPa/体調:そこそこ

これ、実は遠藤さんが作るようなFEAR系TPRGは既に「通過している概念」だと思うんですよ。僕はけっこうシナリオで作った「情報収集判定の結果、得られる情報」を読み上げる時に、プレイヤーさんに「な、なんだってー! プレイヤーにはすでにわかっている情報だー!」みたいな事言われたりしてきたんですけど「PLはそうかもしれないけど、PCがこの情報を得て理解したのは今からになります」で通してきたんですよ。これがこういう話。

FEARゲームで多くある「情報収集判定の結果得られる情報」は大雑把にわけて「キャラクターが理解する情報」「ゲームとしてのフラグ」「プレイヤーにはウソがない情報としてメタ的に宣言する」の3つの働きを同時に行える。なのでまあTRPGでミステリゲームやるなら「情報収集のルールをより厳密に、正確にする方向」か「あるいはそのフラグを管理して真相を作り出せる方向」になるんじゃないかな。

観た。

『機動戦士ガンダム水星の魔女』6話

水星の魔女

ますます丁寧に。決闘前にスレッタがやってきてエランくんに通信を申し込むの、普通なら許可されないであろう感じなんですけど、ペイル寮の人間はそれを受け入れている。もはや学園の中で「スレッタ・マーキュリーが悪意で人を傷つけるような事はない」は、まずありえない想定になってきている。その影響を無視できていない。従ってエランくんすらも「鬱陶しい」と言う前に通信を切る。

もはや1話の冒頭の悪人っぷりはどういう意味の描写だったのかがわかんなくなってきたグエル先輩(「あんたはパパのいいなりだもんね」だけは心底の地雷だったんだろうな……)も、自分の処遇などについて意義を漏らしたらい暴れたりする事は一切なくソロキャン生活をしている有様。いや、グエルさんこの2機相手に戦えたんでそれだけで化物ですよと言う気持ちになってしまったので、あともうずっと活躍してほしい。

そしてやりたいことリストを書き連ねなんとか友達を手にしたスレッタは、これからそのすべてを失っていくのだろうという、その予感。破滅の始まり。丁寧に舗装された地獄への道が始まった。これは経験的な直感なんですけど、あんまり大きな仕掛けはされていない、ここまで出た情報はほとんどはそのまま受け取って良さそうな気がする。

私ときどきレッサーパンダ

TLで評判がよかったのを覚えていてディズニープラスで観ました。

日本人が解釈しやすい言い方をすると「祖先がレッサーパンダを崇める巫女で、女性は代々レッサーパンダに変身する能力をもつレッサーパンダ神社の娘が、憧れの男性アイドルグループライブチケットを買うために、能力を悪用レッサーパンダで荒稼ぎする! 友達4人でライブに行くぞ!」と言う話です。舞台がトロントで中国系神社だけどこういう話。

よく出来た青春エンタメ映画で家族の絆の話でもある。解放の話もある。どのレイヤを自分のフィールドのしているかでだいぶ感想が変わりそう。

僕には「本当の自分を愛してもらうには、(相手が恋人・家族・友人の誰であったとしても)本当の自分を見せる必要がある」のを描いた作品と言うのが一番腑に落ちる。そしてそれはかなり勇気がいる行動なので、誰にもでも自然にできることではないんですよね。それを可視化する装置レッサーパンダ。

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