2021/01/22

曇り/1024hPa/体調:よい

不眠だったけど、今日は通院日で午後には動ければよかったのでその分眠って補充しました。睡眠スコアも80点越してましたし、いい具合の調子でした。

エヴァ破。
これが天才の仕事である事は疑いようがなく、エヴァンゲリオンTV版のメインストーリーを再構築、「誰もが惹きつけられるアクション娯楽映画」としての筋を通し、ロングカット主体の特撮映画位のような場面づくりを重視した映像を駆使、シンジと友人たちとの交流、彼らが失われていく悲劇、その末に碇シンジが世界ではなく綾波レイを守るために最強の使徒をほぼ一方的に叩きのめすと言う鮮烈な姿、そのシンジを応援する葛城ミサトと言った「見たかったような映像」を次々と繰り出す最高のカタルシス映画。ここにないものは庵野秀明にとってエヴァンゲリオンでの不純物なんだと思ってる。

この作品が2009年に発表され、『ゼロ年代』を締めくくる形になった事も歴史のターニングポイントと言っていいでしょう。

そして来週のQは「ゼロ年代、セカイ系、世界より少女を選んだ少年たちよ! お前の決断は碇ゲンドウの選んだ道だ!」って笑顔で庵野秀明が歌ってる作品なんですよ。世界を捨てた碇シンジが世界に愛されなくなるのは自業自得、そしてかつての綾波レイすらいない。
その事を観客が理解する必要があるので言語化すらしてくれない。僕は庵野秀明の行動は目的を決めての最適解だと思う。なのでシン、ほんと期待してる。破から10年以上、我々がなにを考えて生きてきたのか試すにはちょうどいいくらいの時間が経っているし。

ゼルダBoW

イーガ団のアジトを攻略完了。
イーガ団幹部、見つかると「ミファーの祈りが残ってようがリンクが一撃で死ぬ斬」と言うインチキ技を持ってこっちを迎撃してくる、お前ら一体何なんだ。1回目スニーク失敗、2回目見つかったあと殴り倒そうとして失敗、3回目罠を用意してイーガ団幹部を殺す事を企むが失敗、4回目「ふいうち」コマンドが出現する事に気がついたので皆殺しにして成功くらいの苦労を味わいました。

このあたりのプレイ感覚で『スパイダーマン』を思い出してしまった。

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考えてみればスパイダーマンもオープンワールドでストーリィ性のあるゲームで、そういう意味ではゼルダBoWに近いんですけど、味がぜんぜん違うんですよね。ゼルダ、リンクという人格にあまりキャラをつけていない事で「冒険体験」を重視してみせた気がする。スパイダーマンはスパイダーマンを操作キャラにするんだからスパイダーマンのキャラクターに一貫性をもたせることを重視していますよね。寄り道して悪人を倒すことすら「そう、スパイダーマンはこういうやつだ」と言う体験にしてある。

どちらが優れていると言う話ではなく、体験の種類をわけてある。オープンワールドゲームのコンセプトとして「まずプレイヤーになにを体験させたいのか」を決めるっていうのは重要なところなんだろうなあと思います。

観た。

『裏世界ピクニック』3話。

原作者書き下ろし脚本によるオリジナル回。

このエピソードに出てくる怪異ですが、これは『巨頭オ』ですね。2chオカルト板由来のネットロアで、大雑把に言えば「ある旅館を求めて旅をしていると、目印の『この先○○km』と言う看板が『巨頭オ』と言う謎の看板になっている。その先では大きな頭をした謎の人影が潜んでいて、それに追い回される」と言う体験談です。調べるとすぐに出てくると思います。2018年頃「実物」とされる看板がTwitterにアップロードされたみたいな記事もあるはずです。でも僕もネットロアについて詳しいわけではないので、宮澤伊織さんがどの程度調べて反映して脚本化したのかまではちょっとわかんないです。

でもその解説をしないまま追われると言う構図、原作だったら出てきそうにないシチュエーションなんですが、アニメでやられると「なるほど。ホラーの展開だ」と言う納得力がありますね。不合理だし不条理。

もう既に銃は撃ち慣れたかのように振り回すのに、鳥子の顔面の圧力には慣れていない空魚。グリッチの存在にどう対抗するかも手探り。原作ではもうない場面を脚本にしたと言う話でしたが、そのコンセプトにちゃんと合致している話であったと思います。空魚が「物事に慣れる順番」がめちゃくちゃなんですよね。神保町の様子も再現度は高く、なのにほんの少し不自然。全体的に素直に面白かった。

「空魚/鳥子の頼れるところ、出来ること、ダメなところ」を描いて視聴者に印象づけて、これからの展開に備えたい意図はあるだろうし、それは2話からも伺えていたのでいい塩梅になってきたかな。続きが楽しみになってきた。

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