晴れ/1019hPa/体調:悪め
花の季節がやってきたのは嬉しい。
パソコンもつけずにゴロゴロしていたのでけっこう体調が悪いです。ちょっと外出するとそれだけで体調が崩れるから春は苦手なんですよ。それなのに明日また外出しての仕事なのでけっこう辛い。明後日が祝日でかなり助かってしまう気がする。
読んだ、観た。
『栞と嘘の季節』
人の心をぐちゃぐちゃにする青春小説を書く時の米澤穂信作品ですね。
図書委員の堀川と松倉は、図書館の本に挟まれていた、美しい花……トリカブトの押し花で作られた栞を見つける。それは自分のものだと訴える同級生・瀬野とともに、二人は学校を揺るがす事になった『毒』を巡る事件の真相を追うことになる。
「誰にでも人を殺せる力」としてトリカブトの毒をチョイス、それが学校の裏庭で栽培されており、おそらくは複数の人間の手に渡っている……と言う状況を描いた青春サスペンスミステリです。タイトル通り「嘘」もまた大きなトピックとなっておりますね。まずとんでもなくシチュエーションがいいですよね。学校がこれでぐちゃぐちゃになるのをシリーズ小説でやろうと思うの、あまりにもあまりの発想。
「同じものを見ても受け取り方がまったく違う」と言うのを示してくるのに小説の感想を使っている場面があって「こういうところで含ませるのうまいな……」と思って読み終えてから感想を検索したら、本作を「百合小説でラッキー」とするものが引っかかって「この捉え方でラッキーとなる人さすがにレアじゃない?!」「本作中にあった『他の感想を削ぎ落とした感想を怖いと感じる』の実例じゃねーか!」となってしまった。
『錆喰いビスコ』5巻
前巻の続き。ビスコがバトルの結果呪いで子供にされ、九州には大海獣北海道が食陸。迫りくる北海道に侵入したビスコとミロは、その体内を駆け巡り、シシの野望を阻止するための戦いを始める。今回はわりと「そうだ、ビスコはこういう作品だよな」と思わされる箇所が多かったですね。キノコ探しするし、マジの外道たるケルシンハも出てくる。
なおゲストヒロインがチャイカであり、作中わりと花畑がでてくるために頻繁に脳内事故が発生していました。花畑チャイカさんけっこう好きですよ。
『虚構推理』22話
琴子ちゃんは本当に性質が悪い。流し見してても「これは、あんまり解決になってないんじゃないか?」と思わされるタイプの推理が琴子ちゃんに通されるわけもなくて、案の定「別の真相がありますよ」ルートになってますね。「真実」よりも「解決」が優先されると言う『虚構推理』においては「人殺しをしてはいけない」がゴールとなるはずなのに「直接の人殺しはなかった」が解決になってしまうのは都合が悪いんですよね……。
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