2023/12/07

雨/1000hPa/体調:だるい

虚無。急速にHPとMPが減少してます。

読んだ、観た。

『図書館の魔女』第3~4部

マツリカ様とキリヒトの事がすっかり好きになってしまった。良い読書だった。今年一「読んでよかった本」かもしれない。刺客によって奪われるマツリカの左手の感覚。しかしそれでも、戦乱を回避するため、交渉のテーブルの待つニザマに乗り込むマツリカ。切り札は武力でもキリヒトでもなく、図書館に蓄積された叡智が発掘した『水槌』。外交を軸にした3巻、そしてためにためた伏線を消化し、一気にヒロイックファンタジーとしての世界を描く4巻。ともに満足できる最高のファンタジーでした。

なぜ我々がこの話に心動かされるか、その要点はすなわち「図書館・博物の存在する意味についての小説」であります。この小説の中で語られる事は、すべてが蓄積された歴史であり知識であり、先人の成功と失敗の積み重ねであり、それを読み解き形にしていくマツリカたちの強い決意です。SFが科学によって世界が変わることを描くジャンルであるとするならば、博物という科学で世界が変わることを描く本作はSFの範疇にはいるでしょうね。あの種の感動がこの本にはあります。

ちなみに『水槌』の正体は全然ひねってないので、水槌ポンプって検索すると原理がわかります。僕も実験見たことがあるんですけど、本当に水が上に上がります。

なお全巻セットもあるのでそちらも。

『ウマ娘プリティーダービーSeason3』10話 

お祭りからキタサンの精神的な成長だけを描くのかと思ったら、宝塚記念もフランス行きの話もするのね。そして挫折シーンで終わらせるのウマ娘って感じってなるんですけど、まあ10話ですし、あと2~3話で解決するための谷にキャラを突き落とすところですね。最終決戦の前振りパートと言う感じ。キタサン以外の物語はだいたい閉じているかな……と思ったんですが、ドゥラメンテがいるか?

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