2024/01/01

曇り/1026hPa/体調:

穏やかではない年始になってしまった。まあ普通にコンテンツを消化する生活を続ける。

読んだ、観た。

『ブラザー・サン シスター・ムーン』

ブラザー・サン シスター・ムーン

同タイトルの映画作品を踏まえた(作中に出てきて簡単なストーリーの説明があります)青春群像文学作品といった感じの作品。説明が難しい作品で、なんで説明が難しいかって言うと「なにも起こらない」がテーマの一つだからですね。幸福でも不幸でもない青春。同じ時間を過ごした別の誰かには特別な時間だったかもしれない、でも本人たちにとって「特別な時間ではなかった学生時代」。そういうものを表現してる青春小説で、ちょっと類を見ない。これが書けてしまってしかも読みやすいのはとても凄い。

『バグダッド・カフェ』

12/31に見てた。
今更という感じのド名作。暴力もアルコールもドラッグもない美しい映画。上品な西ドイツの婦人(西ドイツて言葉何年ぶりに使った?)とアメリカのモーテルの女主人の百合。僕はこういう女性同士の微妙な距離と関係を描いた作品の事は百合だと思って生きてる。
掃除のシーンみたいなカットの音楽の使い方がうますぎる。この映画以前と以後でこの映画を真似た演出が増えただろうと言うことが容易く想像できるタイプの映像のうまさ。
しかしヒーリングムービーなのはわかる。だけど『事件による明確な変化』が妙に弱い脚本をしていて、なんだかぬるぬると気がつくと居心地のいいサロンが出来てしまっている映画で。おそらくスタッフの本性は、途中バグダッド・カフェを出ていくキャラクターにある。「みんな仲が良すぎるのよ」。
この映画のキーとなる感情、たぶん『疎外感』の気がする。悪の直感だけど。
でも現代映画に繋がるマスターピースであるのは間違いなく、見ておくべき作品であった。もっと速く見るべきだったな……。

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』4話

ラプラスの悪魔の説明がうまいよね。プチデビル後輩仕草が可愛すぎて「お、お前、その仕草で人から誤解されたくないつもりなの!?」みたいな動揺が走ってしまった。東山奈央に殺される。「一人は恥ずかしい」かなり凶悪だよな……。
省略のうまいアニメと言う印象。原作だと確かにあのシーン長かったなと言うのを、映像でショートカットして表現したりしてる。「こうすれば短くなるよね」でもあるので比較するの勉強になる人も多そう。

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』5話

国見が人のことを悪く言うシーンはこのシリーズでこのシーンだけ(ガチ)なので、「ちょっと嫌い」と言うレベルではないんだろうな……と言うのもあるけど「万が一にも咲太とかかわり合いになってほしくない」って気持ちがよっぽど強いんでしょうね。たぶん芋時代の朋絵、クラスの中に「古賀さんの良さをわかっているのは俺だけだから……」って思ってる男子が5人くらいいると思うんですよね。冗談ではなく。青ブタで「人格が評価されるキャラが、好かれていないわけがない」わけで。先輩と朋絵は対比として作られているだろうし。
やっぱ双葉かわいいな……。アニメのアレンジがいいシーンがあるとやっぱ嬉しいな。

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』6話

咲太と朋絵がいい関係すぎて辛いんですよね。梓川咲太は古賀朋絵を糾弾なんかしない……。なぜなら古賀朋絵は悪いことなんてしないから。友達に空気を読んで嘘をつくくらいの事、誰だってする。青ブタだから「誰だって思春期に悩みの一つはあって、それは悪いことじゃない」ってのは前提です。
牧之原翔子出現シーンのところで弱々しい声音でゲロ吐くところだった。水瀬いのりさんはこう言う声色得意ですよね……。ここでこんなにダメージを受けていて、僕は初恋ガールの劇場版見たら死ぬんじゃないか。

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