2024/04/06

晴れ/1019hPa/体調:そこそこ

セールなんで置いておきます。これに収録されている『ときめきの仮想空間』、わりとガツンとやられた小説なんですよね。「技術や科学、娯楽がなんのためにあるのか」について、誠実に向き合いたい気持ちをくれた作品。

SFの良いところを山本弘にたくさん教わったんですよ。SFファンの悪いところを山本弘にたくさん見せられたんですけど。僕が感動した素晴らしいものは、いつまでも残ってほしい。

観た。

『有頂天家族』4話

死者の格が高く描かれる作品は総じて名作。赤玉先生と矢三郎のやり取りが良すぎる。直接全てを描かなくても、見えてくる感情や気持ちの流れがあり、森見登美彦作品はその美しき展覧会ですよね……とは言うものの、僕は直接くっきり描かれないとわからん情報も多いタイプで……そしてこうしてアニメにされるとわかりやすいんですけど、弁天様も夷川家にけっこうムカついていて矢三郎を焚きつけたんじゃないか……?(だとすればこのあとの展開もそういう事? 感が増すな……)

『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア

タイカ・ワイティティの出世作。あまり予算がかかっていないタイプの映画で、シェアハウスしてのんびり楽しく暮らしているヴァンパイアたちの生活を描いたコメディ映画。全場面常にうっすら面白いブラックジョークで、どの場面も一定面白いし、それは指さしてゲラゲラ笑うタイプの笑いではない。と言う作品でした。ワイティティらしい価値観によって描かれていて、ずっとゆるく登場人物の心は結びついており、その中で愛情や友情を描いている(細々としたセリフがいい……)。立ち上がって拍手するシーンがないくらいの気持ちでいたらラストシーンで「うおおおおお!」ってなってしまった。良かった。

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