雨・みぞれ/体調:ぼちぼち
読んだ、観た。
『巴里マカロンの謎』
冬期限定とアニメ、他のシリーズの再読を隔てた今、この巴里マカロンの謎がどんな味がするのか気になって仕方がなくて読み直しました。作中時系列としては『春期いちごタルト事件』『夏期トロピカルパフェ事件』の間にあたり、小鳩くんと小佐内さんが「もっとも小市民らしく暮らせていた時期」に該当します。
小鳩くんも小佐内さんも、この巻ではその……犯罪の実行に関わっておらず……つまりそこが『謎』と『事件』の境目であるんだろうと思いました。なんてことがない事件である「3つしかなかったマカロンが4つに増えちゃった」からどんどん話が膨らんで連作短編になるの、あまりにも魅力的な謎の作り方がうまいんですよね。
この短編集、今読むとしみじみしちゃう。他のどのシリーズよりも小佐内さんが人間あつかいされているのが本当に印象深い。アニメの感想のときにも触れたけど『伯林』の最後で小鳩くんがひどい目にあった小佐内さんのことを思って口を噤むところがいい。あの小佐内さんが人のために努力して報われる話なのもいいですね。ここから半年たたないで夏期限定が起こるのを考えるとあまりにも残酷でため息がでてしまう。秋期の終わりのイメージのまま冬期を読むのと、巴里マカロンを挟んで冬期を読むのでは、かなり読み味が違ったんではないでしょうか。そうだ。我々は秋期から冬期の間にこの光の短編集を読んだ流れだったんだ……。11年待ったしその後4年まったからあんまり感覚がなかった……。
『ウマ娘シンデレラグレイ』第20話 答え
有マ記念という文字列がウマ娘世界の強引さを感じさせる! こういうところがちょっと小賢しいんですよね。あんまり好きではない。タマモクロスはやっぱり引退する流れなんですね。ここで勝てないと話が成り立たない気がするが大丈夫か。史実だと負けていたりしないか。ウマ娘なのでありえるので怖い。
オグリが自分の過去を思い出してタマモクロスが本心を語っていないことに気がつく描写凄く良いですね。ここで記者会見のことがオグリから吹き飛ぶ構成なのが、心理描写だし、話のショートカットだし、情報の処理が上手い……。「栄養、取れてないんですか?」もオグリとの対比が徹底されている。
オグリが戦うべき相手、序盤やっていた通り自分自身って展開になるのはわかるんですけど、ライバルを得て走る楽しさを見出しのもオグリの特徴だと思うので、どう処理されるのか心配になったりもします。でもディクタとベルノがいい仕事してくれてかなりすっきりと続きを待てる形になったかな。

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