2020/10/31

霧/1026hPa/体調:そこそこ

トルコのニュースを見ていて「やっぱり日本みたいに耐震基準がないから」みたいな話を家族がしていて「んー? でもこのあたりはユーラシアプレート、アフリカプレート、アラビアプレート、エーゲ海プレートがあるんだから、地震はむしろかなり多い地域のはず。地震を考えていないなんて事はないよね」と思ったので調べました。

前提として、よくインターネットでは根拠を全く述べずに日本以外の国には地震がない様な事を言っている人がいますが、それは事実ではありません。
地震の発生頻度の話をすると地震が日本と同じくらいに多い国と言うのはけっこうあります。ちょっと古い2004年の国連開発計画(UNDP)の資料によると、プレートもあって国土が広い中国が1位、やはりプレートの問題を抱えるインドネシアが2位、イランが3位(トルコに近いですね)で4位の日本よりM5.5の地震が多いですね。ついでアフガニスタン、トルコ、メキシコ、インドとなっています。この後に日本は東日本大震災や熊本地震でかなりの余震が起きて数がもっと多くなってるでしょうけど「日本と同じくらい地震に悩むであろう国」はけっこうあって、その中の一つがトルコと言っても良さそうです。

僕もこれは全く専門ではない分野なので細かく資料をあたっているわけではないのですが、ざっと調べた感じでは、ヨーロッパでは欧州構造基準(ユーロコード)が制定されており、その中のSC8が耐震基準との事ですから「ヨーロッパ全土に共通企画の耐震基準は設けられている」はずですね。まだ古い建物もたくさんあるみたいな事情はあるみたいですけどね。

トルコは2018年の資料によれば「全体的にはユーロコードを参考にしているが、ユーロコードを採用しているわけではない」らしいです。

想定すべき地表の水平加速度の大きさによって、全国を4つの地域に分けている。水平加速度を0.1g、0.2g、 0.3g 及び 0.4g(g は重力加速度)に設定する4地域である。

このあたりになるとさすがに建築学科でちゃんと勉強してないと話がよくわかんないところに入ってくるな(つまり僕はよくわかんないので、もし派手に間違っていたらごめんなさいと言う世界です)……。水平加速度0.1gで震度5弱、水平加速度0.4gなら震度6強くらい……となると「トルコでは中規模以上の地震を想定した建築基準が全国的に設けられ、とくに規模の多い地震が考えられる場所なら、震度6強の地震を想定した基準になっている」あたりなんですかね。

……そうなるとニュースの映像がめちゃくちゃ揺れていたのは、これは耐震構造云々ではなく、普通に気象庁震度で言って震度6くらいは揺れていたからだ。と言う話になってきそう。

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