曇り/1020hPa/体調:寝た
リビングの人をダメにするソファに寄りかかって、ぬいぐるみを抱きしめて眠ったらだいぶ体力回復したんですけど、これは睡眠がすごいのか、人をダメにするソファがすごいのか、ぬいぐるみがすごいのか、どれなのか判断つかなくないですか? 全部ありそうじゃないですか。ちなみにぬいぐるみはこれです。

読んだ、観た。
加納朋子『二百十番館にようこそ』
内容の話以前に「加納朋子さんの文章は本当に水があう」となりました。読んでいて、文章からのストレスがないんですよね。するする入ってきて、誤解がなく読み進められる。こう言う作家の存在は貴重であります。内容や小説のテクニックもさることながら、感性の近さがあるんだろうと思う。
本小説はミステリではなく「よりにもよって就活に失敗して以来MMORPGオタクになってしまったハンドルネーム『刹那』、それも作中出てくる話題からするとゼロ年代の話ではなく10年代後半にもなってソレ……と言う地獄じみた案件、親に家から追放されて物理的に島送りにされる」と言うなかなか最悪の状況から始まる青春小説です。「離島に島流しにされて、なにもかも自分でやることになったニートはなにを思うのか?」と言う話。
さじ加減ひとつで本当に地獄になると思うですが、加納朋子さんはそこまで凄惨ではないのでバランスが取れているんですよね。「MMO世界での刹那は初心者の世話を焼くのが好きな世話焼きタイプのプレイヤーで、それは彼の本質である」として話を構築していく。そう言う「光のニート」の話である。この切り口の小説に興味があるなら絶対に面白いと思う。そもそもニートの苦痛を読みたくないならオススメはしないかなとも思うんですけど、加納朋子さんの小説力が高いので大体の人は美味しく行けると思う。
『僕の心のヤバイやつ』6巻。
「自らを卑下する市川」「実は自己肯定感がけっして高くない山田」の二人が「好きな人が出来ることで、自分を好きになる」と言う話であります。そして「自分が好きになった人は、すごく素敵でかっこよくて、尊敬できる人だと相手に伝えあう」。それが彼らの恋愛ではないか。というのをこれでもかと伝えてくる6巻です。
(僕ヤバ6巻のネタバレというほどではないけど内容に少し触れています→)人は他者とわかりあえるのかという問いに対する、主人公の市川の「共感…というより理解」という答えは、このところ考えていた〝異質な他者〟の話ともクロスしているように思いました。
— 桜庭一樹 (@sakurabakazuki) January 10, 2022
この着眼点、さすが桜庭一樹さんですね……っていうか同じタイプのスタンド使いでしょ。他者との隔絶、共感は出来ないが相手を理解は出来る人間関係の奥行きで作品を掘り下げる、桜庭一樹の芸風じゃないですか(『GOSICK』なんかもそういう話で、誰よりも優れた知性を持つヴィクトリカの孤独はだれにも共感されないが、それでも寄り添うことは出来たという物語なんですよ……好き)









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