2022/08/12

雨/1007hPa/体調:そこそこ

雨がひどかったので1日アニメ見て本読んであとはモンハンしてたよ。

読んだ、観た。

伏見つかさ『エロマンガ先生13 エロマンガフェスティバル』

最終巻。サブタイトルがひどすぎたのであえて入力した。

もう何冊かやるかと思ったらわりとサクッと終わりましたね。「ヒット作を作ったライトノベル作家が描く、ヒット作を作ろうとしているライトノベル作家の話」と言うメタ構造の作品だったのですが、その性質を最終盤でかなり加速させるという舵の取り方してくると思ってなかったんですよね。「次の作品はなにを書くべきなのか?」に対するアンサーのあり方がそれ故にきれいに落ちて、けっこういい終わりをしたんではないかなと思います。

伏見つかさと言う一時代を築いたジャンルの作家さんが、「ライトノベル業界での、とくにアニメ化を中心とした職業もの」を書く上でどういう要素を『障害』として取り上げるのか。で、これがアウトプットされたの、けっこう特徴的なのかもなーと思う。

伏見つかさ先生に関しては「攻略対象によって話が分岐するテキストアドベンチャーゲームのような小説」を書いていて、実際に「自作のテキストアドベンチャーゲームを出すとなったら各キャラのエンドを作り込んだ」し「最終的には小説でもルート分岐を描いた」と言う作家さすがにめったにいないと思うんですよね。このあたりの要素の作品への効きについても詳しい人が考察してないかな。

ところで作劇上一番心配していた要素の話をすると、それは狭霧の不登校問題でした。狭霧はそもそも学校に行くのを拒否している不登校の描写があるキャラクターで、いつの間にか「学校には行く」話として物語が進行していて、これは現代的ではないのでは? みたいに思ってたんですよね。これは「狭霧の外出に対する強い恐怖心を克服し、その事によって二人で社会生活を送る、二人で幸せになる」と言うゴールの優先度が高いための犠牲なのかなと。

ところが物語の終着の形として「狭霧は学校に行ったが、自分がそもそも学校が好きではなくて不登校であることを思い出したので、ただの行こうと思えば学校にいける不登校になった」の、実はとてもいい落とし所だったのでは。これより納得する落とし所は思いつかない気がする。これを通過した事で「物語は主人公たちの選択の結果」であるのはけっこう強調された気がする。

『ExtremeHearts』5話

正直「なにこのアニメ」と投球シーンで思ったよ! 硬球の野球を強化した肉体で投げてくるのを打ち返せって言うの、このアニメで過去一危険な描写だったよなと思う。普通に人が死ぬ。もはやソフトボール経験あるバッターを「野球は未経験」で押しとおそうとしてたとかそう言う次元の問題ではない。その後の真面目なボイトレシーン。なんかこの作品「けっこう極端に真面目」な話を押し込んでくるセンスがここまでくると不思議……と思ったら激重過去キャラの追加だった事が判明して「作家性!」と悲鳴をあげた。

今のところウマ娘、のど自慢で水樹奈々本人の前で水樹奈々曲を歌って声優になりたいって宣言して本当に水樹奈々の後輩声優になった人(言語化するとやばい経歴だ)、ウマ娘、シンデレラガールズ……。

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