曇り／1009hPa／体調：そこそこ
僕の家のあたりはましなんですが、秋田は記録的な豪雨で、畑や民家が完全に水没してるニュースがよく流れてます。トラクターが3台全部ダメになった農家とかも出てた。秋田でこの時期のニュースで、クマよりも被害を出しているものがいくつも出てくるのはかなり深刻な事態だ……。
読んだ。
『本好きの下剋上』1巻
正直かなり好きな小説だったので「これは買い揃えるのもありかもしれん」と思ったら30冊くらいあってまだ未完で、しかも新しいあたりのあらすじがバトルしている風だったので混乱しているのが大きなマイナスでどうするべきか迷っているんですが、本書は面白かったです。
大雑把に言えば本好きの司書として就職予定の大学生がブックドラフトで死亡、そこは本が高級品で手に入らない異世界に転生する話です。しかし自分は現代知識以外にはチートを持たぬ病弱な兵士の娘であり、衛生環境も劣悪。まず、本を手にするために生き延びることを考えなくてはならない……！
主人公のマイン、本好きと言う割には知識が平たい印象で「興味があったので調べてみた系の読書」の話があんまり出てこない。かわりに精神がけっこう図太いんですよ。挫けそうでくじけないし、声は井口裕香。とは言っても「なんの支えもなしに、現代人がこの文明レベルに行って耐えられるはずもない」ので、かなり苦しんで暮らすことになる。したがって生活改善のDIYパートが長い。6歳児が次々とDIYで生活改善していく話はさすがにレア感ある。
熱病で苦しむ中、それでもこの「生活」をする理由はなんだろうと葛藤する場面はけっこううるっとき
てしまった。
川端裕人『ペンギン、日本人と出会う』
予想を超えて面白かった。まず、日本人にとっては意外な知識である「ペンギンがこんなにかわいい動物として有名な国は日本だけ」だと思われる数字の根拠が示され、あわせて各国のペンギン関係者などの「日本人はたしかにペンギンが好きだと思う」と言う話が示される。この掴みで「ははあ！」と思ったら全部読みたくなりますよね。
その後、日本で多くのペンギン(とくにフンボルトペンギンが極端に多く、この本は2001年のものですが、2021年現在も個体数がずば抜けて多いです)が飼育されている歴史的な経緯、そこに関わった張本人たちへの取材、飼育技術ができるまでの歴史が続く。
大抵の方が察していると思うんですが、特定の動物がどういうわけか日本でのみ多くいる(だというのに、大抵の人はその動物がどこで暮らしていた動物なのかもしらない！)という事情はいい話とは言いづらいんですよね。闇商人みたいなところから輸入してしまった痕跡もある。
さらには日本でペンギンが「なぜかわいい動物として認識されるに至ったのか」「そもそも南極の動物ではないフンボルトペンギンまで南極のイメージとともに起用されるのはなぜなのか」「ペンギンの保護活動」にも話題が及ぶ。当然その線の上には絶滅危惧種であるフンボルトペンギンの現状、故郷であるチリでどのようにフンボルトペンギンが暮らしているのか、またチリでは人間がペンギンをどのように考えているのか、これもきちんと取材して描かれています。その上で「我々は、我々の未来のためにも、ペンギンになにができるのか」を考えようと結ばれる。
無茶苦茶いい読書経験でした。ペンギンと言う動物を通して、20世紀後半の海洋探索から人間の心理の変化、技術確信まで幅広い「面」が示されている。そのなかには「人類の未来」も含まれている。ノンフィクションで「読みやすさ」も考慮するなら、今年読んだ範囲では一二を争う。
著者である川端先生はペンギンの小説も書いておられて、僕はこれがかなり好きだったんですよね。
夏休みにはちょうどいいテイストのジュブナイルで、これも「ペンギンという動物について、綿密な取材を元に描かれている」のが特徴なので、興味があるならおすすめです。この本を読んでなければ、僕はもっとペンギンには興味がない人間だったと思います。
MH:SB
アップデートで出た追加モンスターは全部やりました。4体あわせて1乙だったんでかなり順調だったなと思います。と言うか紅蓮バゼルで壁につまって爆死、戦場が広くHP確保できる塔では死んでいないから、やっぱり戦場が狭いのがかなり悪いんですよ。このゲームのよくないところ、狭い戦場と小型モンスターが大部分。
完全な初対戦はワールドにいないナルガクルガ希少種だけなのですが、これも印象のいいモンスターですね。素早いけどメリハリがあって、あと戦場が広いから原種よりだいぶ戦いやすかったくらい。そして弾肉質が原種とは比較にならないほどよかったのも好印象の理由ですね。
追加された防具のスキルが全部面白そうだったのも、良かった。どれもスキルがいいから「作ってみたいな」と言うなったので。
問題は終わりの見えない追加コンテンツ。これどうしたらいいんだ……？
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