2022/08/13

雨/1006hPa/体調:よくなってきた

いくぜ! ジュラシック・ワールド3! グッズ売り場に「恐竜バトルえんぴつ」がおいてあったの正しいマーケティングすぎて爆笑してしまった。

ジュラシック・ワールド3

概ね「なんか『スターウォーズEP7~9』のアクションもあまりおもしろくなかったみたいなジュラシック・ワールドだった」とかくらいの評価になりかねない映画でしたね。テーマの掘り下げが悪いのもかなり悪印象。時代が21世紀になり、遺伝子というものの扱いも30年前とはぜんぜん違うわけですから、「現代の倫理として遺伝子研究、遺伝子操作というものはどういう意味をもつのか」「現代の倫理として、恐竜以外の動物で実際に起きている現象としての『絶滅動物の復活』『人為的な生態系』などに対して、人類はいかなるアンサーを持つのか」とかおざなりでもいいから触れてほしかったんですよ。せっかくレジェンドたち出すんだから、突然口にしてくれたって良かったですよ。現代人の方がマッチョだと言う話でどうする。2022年の映画の自覚を持ってくれ。この点に関して、とても人類最大の発明としてmRNAワクチンの実用化が行われて以降の映画のストーリーとして許される出来ではない。

これは個人的な怒りなので誰も協調してくれなくていいんですが、グランド博士を発掘の現場から引き剥がしたのは最悪ですし、あのイアン博士をカオス理論おじさんですらない謎の説教おじさんくらいにしてしまったのも悪い。キレイなウー博士より発掘現場から離れるグランド博士の方がキャラの解釈違い度が高いですよ。

ジュラシックパークからずっとよくあるツッコミとして「ジュラ紀公園でジュラシック・パークなのに、実際に主なトピックが当たる恐竜は白亜紀のものだよな」が存在したんですが、ついに自分たちで「白亜紀の遺伝子」って言い出したので笑ってしまった。一体何だったんだ白亜紀の遺伝子。

無数にある不満点を含む感想をどこに集約させるかというと、概ね「ディメトロドン、なんで!??!?!?」ではないでしょうか。これは「ついに恐竜よりも古い時代の生き物で、恐竜や翼竜の子孫ではなく、むしろ哺乳類に近い存在であるディメトロドンたち単弓類が出てきて、なんの説明もなかった」であり、全体もそのくらいガバだったと言う評価になります。

ただまあ、単に雑かと言えば「初代『ジュラシック・パーク』以降制作された恐竜コンテンツに対するオマージュが大量に含まれている」からこそのガバはかなり多くて、その象徴的なものはおそらくギガノトサウルスの扱いですね。個人的には冒頭の都市に巣を作るケツアルコアトルスも平成ガメラのオマージュで、怪獣映画はオマージュの対象枠なんじゃないかなーとか思ってます。

これだけ突っ込んでるという段階でご察しだと思うんですが、かなり集中して見て映像として好きな場面はたくさんあります。そのためにもう一度劇場に行っていいかなくらいの気持ちはある。だけど映画としてはダメだったよ、古生物ファンからみておかしいしシリーズファンとしては不快な場面もあったよは口に出すのも大切だと思う。

と言うかスタッフにARKにハマっていたヤツいるでしょ? たぶんだけど、もう一種の単弓類リストロサウルスが出たのもARKに出てるからですよ。他の理由だったらごめんなんですけど、なんの説明になしに単弓類が出てくる事の方が悪いからね……。オマージュ持って設定狂っても整合性を取ればかっこいいんですが、整合性を取るつもりがまったくないのは悪いよ。ドンブラザーズを見習ってほしい。

ゲームネタと言えば"APEX Predator"と言うネタも台詞でありましたね。これも「頂点捕食者」と言う意味でちゃんと通じるようにはなっていましたが、ゲームではやった言葉と言う事だと思う。字幕では捕食動物とかになっていたので訳者はネタを調べてないですね。

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