2023/06/10

晴れ/1014hPa/体調:腰痛

今日1日腰痛と戦いながらコンテンツを消費してた。比較的減薬の影響は少なく感じた。ただしない言うわけでは全然なく、とくに午前中の活動に影響しているのを感じる……。

読んだ、観た。

新種発見! 見つけて、調べて、名付ける方法

光のTwitter本。Twitterのハッシュタグ「#新種発見のエピソード」で盛り上がった話を各研究者の依頼して書いてもらったみたいな本です。「地道に調査を続けて発見した新種」なんかもいるんですが、話題になったものが中心なのでインパクトのあるエピソードも多いです。あとフォロワーさんも何人か寄稿してるね……。

4才児が発見した新種、博物館に眠っていた標本を観察してみたら新種、Twitterを学名にされた新種、自分の名前がついた新種を調べたら新種じゃなかったなどなど強烈な話が大量。中でも最後に紹介されている『映画のセリフに隠れていた真実』がすごすぎる。映画中での東條英機との昭和天皇のやり取りを時代考証してみたら、まさかの「日本のサザエは未記載の新種である」事の発覚。

Twitterのきれいな味が濃縮された様な一冊。Twitterをやめたくなったら読むべき一冊!

『緋弾のアリア』3巻

過去一エッチなことしてる(むしろ1~2巻が設定の割にそんなにスケベでないと言う説もある)。直接的にあそこまでやる白雪さん、普通にめちゃくちゃはしたない、惚れた相手がキンジだったので被害が出ていないと言って良いのではないか。これもっと健康的なスケベニンゲン(なんて失礼な言葉だ)だったら秩序が崩壊してしまって学校が困ったことになっているのではないか。無茶苦茶わかりやすい筋書きとバトルパートとか普通に楽しかったのですが、あまりにもエッチなイベントの強引さが際立つので「お前ら正気か?」みたいなエッチイベントへのツッコミが感想の8割になってしまった。少年漫画として完成度が高いと思う。

リンクはBlu-ray。

序盤、「受け答えや物事の処理が苦手な人が、自分なりに頑張っているけど、結果が伴っていない」映像を長く見せられて「ウッッッ」となっていたんですが、段々とSFらしい世界観の広がりが始まり、やがてそこにお下劣ギャグが遠慮なく突っ込まれ「作っているやつら正気か?!」って声に出しちゃったんですけど、監督が『スイス・アーミーマン』の人だったんでたぶん正気ではないですね。メインの筋としては接続された多次元宇宙の自分の能力をインストールして戦う能力者によるSFバトルです。トリガーになるのが「ジャンプ台」と呼ばれる、多次元宇宙の自分と接続するために行う奇行と言うのがなにもかもを大惨事に加速させている。ではその奇行が物語においてなにか意味があるのかと言うと、あるのが凄いセンス。

根本的には多次元を通して「どんな世界でも繋がりある存在、すなわち家族や友人」を理解する、ちょっと古典的な話の筋ですらあります。あと「今でも家族のLGBTを受け入れるのは壁がある」と言うのも書かれている。流さない事で「簡単にではないけど、受けいれるよ」が伝わっているので良いところだと思う。現代的ではある(がプロットそのものは古典的だと思う)

SFのSFらしさの一つ「マクロな問題も、ミクロな問題も、当事者にとっては大きな問題であること・切実なことは変わらない」あたりを上手く使っていて、話がどんどん大きくなる故に「その核にある当たり前の悩み」の切実さが際立つ映画です。不満もあんまりないし、すごくいい映画だと思います。ただこう、アカデミー賞を始めたとったSFがこれというの「この映画がオマージュしているであろう、偉大なる先行作品たち」が頭をよぎって、微妙な気持ちになりますね。

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