2020/02/04

曇り/1020hPa/体調:朝が辛い

わざと「これ、あの作品を読んだ人なら通じるよね~」みたいなジョークを放ったら、みごとに通じない人のところにまで届いてしまって、なんとなく気まずくて「説明した方がいい?」ってなってる時の自分のカッコ悪さと言ったらたまらないですね!

映画のエンドロールに関しては、最近「自分は劇場だと必ず最後まで見るが、映画館に来る人全員に最後まで見ろと無理強い出来るものではない」と言う派閥に転向していて、理由は「『ピーターラビット』はエンドロールの最後に素人の撮影したうさぎの写真を流すというカットが入った。あれは全く得るものがなく、かつ本編を観た後には邪悪な生き物の展示にしか感じられなかった」からです。あの拷問を二度も味わった。映画見る人全員につきあえっていうのは無理筋だったね。反省してます。

ただエンドロールには映像的な工夫がしてある事も多いし、なれるとスタッフなどにも発見があったりするので、映画に興味を持つ人には見て欲しい気持ちは強いですね。

今日はちょっと家族の都合で朝早めに起きたら、その後体調を少し崩してしまったのですよね。どうにも11月の末頃からすっかり体が弱い人だな。

読んだ、観た。

斜線堂有紀『詐欺師は天使の顔をして』。率直に言って『BL+百合詰め合わせセット』でした。濃密。冒頭10ページくらい読んで見れば「こ、こいつら~!」と言う気持ちでいっぱいになれます。斜線堂先生は巨大感情ぶつけ合いバトルがうまいですね。見事に「こういうクソデカ感情があるなら小さな動機でどんな事をしても驚かねえな」と言う気持ちにさせられてしまった(この状態に突入すると、動機あてからの目星、ちょっと混乱しがちなんですよね)。あらすじ読むまで知らなかったのですがバリバリの特殊環境下ミステリジャンルの作品でした。「こういう特殊条件下なら社会はこうなるよね」と言う視点を惜しむことなく盛ってきたところもよかったです、SFチックでもある。好き。この二要素に惹かれる人なら読んで絶対に楽しいはず。

『ID:INVADED』5話。キレキレ。無茶苦茶好きな回。突きつけられた「なぜ?」に対して特殊条件下ミステリならではのアンサーを出し惜しみなく提示する。5話くらいでこれやってくれたの強いよ。ちゃんと正解に至る筋道があるのに出てくる発想が突飛なの、いいんですよね……。酒井戸も本堂町さんもほとんど直感的に正解にたどり着くと言うの、今回の重要な描写ではないかな。ID、探偵役に与えられた情報よりも、視聴者の持っている情報のほうがむしろちょっと多いくらいの攻め方なんですよね。視聴者のもつ神の目線を、探偵役は持っていない。つい今後の展開を期待したくなるな……。

コメント

タイトルとURLをコピーしました