2020/03/23

曇り時々雪/1013hPa/体調:悪い

姉が「オーホッホッホッホ」って笑ってて「どうしたの?」って聞いたら「控えめな笑い」の表現だったと言われてドン引きしてます。

今日は午前中くらいが全然ダメで、どちらかと言うとうつ症状が極端に出ている感じだったんですよ。外出先で活動不能まで落ちてしまってまずかった。最近は不安のほうが強かったから油断してましたね。確認する限り、気圧などが原因ではない様子だから、純粋に精神の安定を欠いたのだな……。文字通りの歯を食いしばればどうにか動ける見たいな体調、歯を食いしばりすぎて歯をへし折った経験を手にした今となっては、恐ろしすぎて無理できないんですよね。

最近ちょっとストレスになることが多くて、爆弾を抱えている危険性が高いので、平和に生きたい。

観た。

『ID:INVADED』12話。これは完全に舞城王太郎節。鳴瓢と本渡町は「現象に巻きこまれる形で本人として異界に赴く」のではないのですね。自らの意思でミズハナメに座り、そして「名探偵として現場に登場する」のを選ぶ。探偵による作者殺しは、被造物による神殺し。殺人鬼メイカー・ジョンウォーカーを追い詰めるのは、世界のあり方すらも疑う名探偵でなくてはならない。これはゼロ年代を通過した体からすると"必然"なんですよね。名探偵は天才犯罪者と巡り合う。それは「作劇上の必然」であって、我々はそれに自覚的で、いい。
おそらく雷の中、記憶を取り戻す鳴瓢=酒井戸の姿もまた神の比喩なんでしょうね。本渡町=聖井戸は欠落を獲得する事により完全な存在になるのだからおそらくは人。だとすれば探偵でありながら最初から人間としての記憶を持つ富久田=穴井戸は霊とみるべきなんでしょうか。三位一体そこに浮かぶは探偵神九十九十九! ……他のアニメの感想でこんな事を言っている人を見かけたら「脚本の人、そこまで考えてないと思うよ」案件なんですけど、舞城王太郎は絶対にこれ以上の事を考えてやってますからね。7は悪い数じゃないけど7と言う数字を好きな人は嫌い、7は神。ジョンウォーカーもまた死から再生しているので、これは蘇り案件でもあるんですよね。
……みたいな考え方はすべて「舞城王太郎作品としての批評」なんで、置いといて。1クールアニメとしては最終話直前、急激な動を描いたエピソードですよね。7話がはっきりとミッドポイントになっている作品で、11話でまた折り返した先での動。今までの要素を回収していく。いらない登場人物などいないと言うレベルでの消化。アニメらしい大胆さのある絵が続いているのも印象的です。他の人も言ってますけど、1話と同じくらいヒロイックですよね。富久田の井戸についての謎が、本渡町の穴によって補完されるはず。いくつかの謎は放り出されたままになるでしょうけど、おおよそ、僕が今までアレコレ言っていた「あれは伏線だったのか……意味があるよな? うーん」系ミステリ要素は全部回収されそうで安心してます。
そう言えば酒井戸が穴井戸の持つ苦痛に気がつくとか、鳴瓢の人間性の発露なんですよね。こういう細かいところも信頼が置けるんですよね。とてもいい。そんな鳴瓢に10話の復讐の話やらせるのが最高。IDは僕ら視聴者を全然裏切らなくてほんとすごいよ……。
13話、酒井戸が世界とカエルちゃんどちらを選ぶのかな……いや、世界のあり方そのものを歪める方向かな……楽しみ。

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