2020/08/01

曇り/1014hPa/体調:あんま悪くない

新しい眠剤の結果、睡眠のオンオフの区切りははっきりした感じ。でも最近の睡眠の不安定さがよくなかったらしく、結局日中に少し眠ってしまった。もうちょっと強くならないとなあ。

劇場版ガンダム00

やっぱ僕はこの映画好きなんですわ。そもそもガンダムと言う作品に対して、いつも「この作品のロボットはカッコいいと思うんだけど、話があんまり好きじゃないんだよな」と言う気持ちを抱いていた幼少期の僕を救ってくれたのがこの作品なんで、どうしても愛してしまう。この映画もテレビアニメ段階では人の命をガンガン奪っていた技術が、結局人を助けるために使われる話でもあって、そういう仕事が好きなんですよ……。科学技術は人間によって戦争の道具にされるだけで、科学技術そのものは全然戦争の道具じゃないからね!(ガンダム00、戦争とはあんまり関係ない技術が軍事転用されて技術改革が起きてしまう話でもある)

エピソードとしては「やってきた異星人の乗りこんでいた船を、ただのデブリだと思って普通にミサイルで撃墜してしまった。その結果として異星人は人間と戦うつもりであるようである。人類は今、一つとなってこの不幸なファースト・コンタクトから始まった戦いを乗り越えなくてはならない」と言うくらいのものなんですよね。でもそれが起きる世界にはガンダムがいる! みたいな映画なんですよね。ガンダムとはなんだ?
(実際ガンダム00はここに最高に殴りかかっている作品である)(ガンダムと言う単語がそもそもあるモビルスーツの名前でしかないのに、異様に信仰化されていると言う現実に対して、本当にガンダムを"救世主"くらいのニュアンスで扱う少年をぶつけてくる)(挙句の果てライバルポジションに量産機でガンダムを倒せる戦闘力とガンダムへの愛と憎悪をもたせた)(ある意味ではガンプラバトルしてる系統よりもメタに重点をおいた作品で、これが4クール+映画なのちょっと異様ではあるんですよね)

映像体験としても強烈で「もはやビーム砲と超巨大ビームサーベルの区別はつかない」から「高速戦闘が本当に高速戦闘すぎて、高速移動している物体をほとんど目視できない」「異常に強いという設定のパイロットは数人で連携する空間戦闘を一人だけでやっているなんなんだあいつ?」みたいなのまで全部描いてしまっている。その上で「機械知性体と言う存在をビジュアルで表現する」のもかなり気を使っていて「人類は普通にはそれが生命体とは思わないデザイン」だとかを大真面目にやっているんですよね。文字通り月ほどもある巨大な存在を、一つの生命として認識しての戦いや対話と言う状況を映像で見られるなんて、あんまりないですよ。なによりガンダム00全体としては提示していた「こんな形の出会いしかなかったの?」と言う物語に「わかりあえる、大丈夫、君は正しい」って結論を咲かせてくれる事が良いんですよね。物語全体のテーマを、あんなにわかりやすく映像化してくるの強いですよ。

登場人物たちの配置もかなり妙。このキャラはここにおいておくしかないって気持ちになるんですよね。だれがどんな理由で戦って、それが相手には通じない、悲しいと言うのがかなりくっきり描かれている。なにもかも具体的に映像化してしまおうみたいな意志を感じるんですよね。

「人類はわかりあえない」を繰り返したその先に、「共通の敵が現れ一丸となる……なってない連中もいるな!」を提示した上で「それでも刹那は対話のために戦場に向かう」をやるの、ストーリーや設定がわかれば100%予想できる結論なんですけど、本当にわかりあってしまうのがすごい展開なんですよね。そして刹那とELSがわかりあっている何十年の歳月の間、人類はまた結局戦争をしている(だからグラハムガンダムみたいな概念が生えちゃってるわけなんですよね)設定とかも絶妙。それでもあのEDに繋がるのだからと言うのが、本当に強いよ……。

コメント

タイトルとURLをコピーしました