お勧めする本が沢山あったので、集英社セールと文春セールをピックアップしてみる。

更新:2020/12/11 15:48

僕が読んでる本でお勧め


「痛みを伴う青春小説の名手」として米澤穂信の実力が遺憾なく発揮された短編集。「登場人物、そしてそこに感情移入した読者」を殺そうとする強い決意が感じられる。図書室探偵と言う設定も良い感じで好きです。


かなりきちんとしている人狼系ミステリ。映画のことは忘れて読んで欲しい一冊。逆に映画を見て「なんでこんな良作が……」となるのも悪く……悪いな……ごめん……。


30作くらいは代表作のがある気がするGOD島田荘司の代表作の一つ。とりあえず粗筋を読んで「わりと普通のハードボイルド刑事モノなのか」と思って欲しい。ここから突然謎の鎧武者が出てくるのがGOD島田荘司の流儀だ!



GOD島田荘司の近年の作品では一番お勧め。奇想、幻想と推理の区別が曖昧な島田荘司作品と言う仕上がり。他の作家作品では得られないタイプの味が詰まっているので好き。


よくTwitterで漫画のクソデカ感情を綴った感想を無限にRTしてしまう小説家円居挽先生のヒット作で、京都を舞台に探偵とその助手(男×男)のクソデカ感情がぶつかりあう活劇ミステリ。「Twitterの円居先生が書いた小説だ!」となる。続編ではサウナシーンまであるからな! シャーロキアン向け。全編コミック化希望。


アリスをモチーフにした短編集。加納朋子さんの初期作品はいずれも入りやすいミステリでお勧め。ちなみにおしゃれな新装版文庫が存在するのに、なぜかKindleの表紙は古いままなので物理で手元においておきたくなるかもしれない。


比較的読みやすく、展開としても読者がうっかり机をひっくり返すことがなさそうな麻耶先生作品です。クイーン後期問題あり。設定部分で死んでいる要素がなくて分厚い本で、その手並みに作者の熟練が滲んでる。


超面白い。なぜかちゃんと頭から撮影して制作された「探偵映画」、解決編を目前に監督が失踪。そこで登場人物たちは映画を完成させるために、自分たちの出演している映画の犯人を推理する事にすると言うシチュエーションがもう完璧。


作家アリス。若き頃の火村英生の活躍を扱っている作品が収録されているので、シリーズファンにはかなり価値が高い短篇集です。


50%還元セールの方なんですが好きな作品なのでどさくさに紛れて紹介しておきます。水族館のバックヤードを舞台にしたクローズドサークルもの。舞台設定そのものの面白さが活きた作品。


中島らもがずっと自分とドラッグの話をしているだけのエッセイ集。マジにそれだけ。いつか発禁になると思う。読もう。


「上遠野浩平がジョジョを書くというだけで書いなのでは?」と言う感じの第五部スピンアウト小説と言うか、第五部の正当な続編。スタンドパープルヘイズを扱うフーゴの物語。ジョジョ好きなら買っておいていいと思う。


正統派百合の教科書。あまりに流行って逆に読んでない人けっこういそう。1998年と20年以上前の作品ながら、今でも上質な手応えのある少女小説。連弾シーンがすごい好き。レジェンドは本当にレジェンドなんだなとなるレジェンド百合なので未履修なら読んで置いていいと思う。


森博嗣が書いたんでなければ小説好きな人は手に取りそうにないタイトルの森博嗣の新書。森博嗣小説読解の手がかりを得るためのサブテキストとして読む価値があると言う本です。

僕が読んでない本で評判いいやつ


ごめん僕も積んでる。評判がよくて「海外ミステリ版の『七回死んだ男』だよ」と言われたので、まず間違いなく面白いと思う。


ごめんこれも積んでる。米澤さんは特殊設定ミステリを書いてもうまいのでハズレないと思う。


かなり長いことキング作品から離れているのだけど、気になっている一冊。『この世に存在しない作品が読める謎の電子書籍リーダーをめぐる「UR」。』と言う誰でも思いつきそうだけど実際に思いついてきちんと短編に仕上げる事が難しそうなテーマを、ホラー作家レベルカンストみたいな作家であるキングが書いてると言うだけで気になるよね。


伴名練の小説が一冊実質330円ならとりあえず買っていいのでは?


金カム監修の人のアイヌ文化の本。金カムを履修したので読んでみたいと思ってる。

なんでこの記事作ったかって、アソシエイト会員だからって別にセール情報のまとめとかそんなに真面目にするつもりはなかったのですよ。労力とリターンが絶対に釣り合わない。だけど今回「とくに文春のセールがいいのに、そういう話をまとめるやつ、あんまいないんだな……」と言うことに悲しみを感じてしまった……(小説は利率が低いんでまとめる人が少ないんだろうなと思うよ!)読書クラスタは参考にしてくれると嬉しい。

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