2021/02/28

晴れ/1027hPa/体調:よい

僕の部屋から出たものだけではなく、自宅の中にある視界に入った粗大ごみで解体すれば捨てられそうなものを片っ端から解体しました。身のある労働をした気がする。

『キラメイジャー』のTVシリーズが終了しました。キラメイジャー、スーパー戦隊シリーズの歴史に残る名作となるなんて、な……。

とにかく、不愉快なキャラクターのいない話でした。キラメイジャーサイドのキャラクターはみな明らかな善意で活動する人物で、他人になにかを押しつけるような真似をしない。完璧な「強くはないのにすごく頼りにできるリーダー」の像を更新したキャラクター充瑠。おそらく戦隊史上もっとも頼りになるイエロー為朝(最初から最後まで……)の二人がとくに印象的でしたが、とにかくみんな「実力があって明るく頼りになる」と言う印象ばかり。これはメイン6人に限らず、魔進やマブシーナ、博多さん、柿原さんまで全員の話ですからね……。それでいてこの「明るい」と言うのはいわゆる「陽キャ」と言うニュアンスではなく、「性格が内気だったり、趣味がインドア系であっても、友達の間では楽しく話せると言う感じの明るさ」なんですよ。すげーさじ加減だった。キャラ崩壊したところなかったんですよね。

ヨドンサイドのキャラクターもそれぞれにちゃんと格とユーモアがある。悪役たちをみて「こんなやつ、とっとと殺してしまおう」と思わないし「こんなかわいそうなやつ、殺せないでしょ!!」とも思わない。と言うバランス感覚が保たれていた感じがあります。

名前のある登場人物がざっとキラメイジャーサイドだけで20人はいて、ヨドンヘイムの怪人たち総勢30人はいるのに、「はっきりと嫌いなキャラ」がいないまま終わった結果です。44話やって「今週はまあ……つまんないエピソードもあるよね!」と言う感じの話が1話もなく、長くても「前後篇」まで、ほぼ「毎週新しい話をする」と言う体制で走りきった(確認したら前後篇は最終話までで6回だけ、つまり実質38エピソードかな)。

ラスボスであるヨドン皇帝も「弱い自分を守るために仮面を被った悪」のに「同情するべきところはなく憎む理由はある」「弱い自分を切り捨てることに成功した、孤高の悪、完成した敵」として君臨するのも抜群。別に不幸な過去とかなく、ただ「強くなるために仮面を被ることを選択した」、その結果生まれた最強の悪……。

最終話の展開ではこの皇帝の前に現れる6人、その姿を、その素顔を「御覧なさい!」と叫ぶマブシーナ姫。お前を倒すのは素顔で煌めいていたこの人達だ! と言う意思でマスクオフ名乗りするの、完璧すぎる文脈だった……。ピンチだから最終回だからと言う感じよりも「ヨドン皇帝に対するアンサーだからマスクオフをした」と言う流れなんですよね。サブタイの『君たちがいて輝いた』のメッセージ性の強さも含めて素晴らしかった。このメッセージはショーの『素顔の戦士たち』の文脈も汲んでいるんだろうな……。

スーパー戦隊をみて「いい思い出ばっかり」と言う気持ちになったのは生まれて始めてでした。ありがとう、キラメイジャー、ワンダー愛してる……。

観た。

『仮面ライダーセイバー』24話。ここ数回は1エピソード単位ではそんなに破綻していないので、わりと印象がいいです。現状においては「中盤の出来の悪さで登場人物への悪印象が固定化されており、その状況が改善されていない」のが悪い作品と言う印象になるんじゃないかしら。今回は尾上さんがかなり格の高い行動をしてくれているし、もうちょっと演出的にと思うところはあれど、話がヒドイって場面はなかったですよね。

(しかしノーザンベースにするっと入って機密書類を持ち出して自宅で読んで、普通にノーザンベースの人がやってくる。と言う流れになってしまっているの、もうちょっと場面選びなんとかならんのかと思う)(でもこれは前後にもうちょっと話を整理するシーンがあればけっこう解決する程度の問題なんで、これだけで叩くと言うほどではないんですよね)

登場キャラに関しては、状況的に明らかに苦しい倫太郎はつらそう。彼が「自我」を覚醒させるのに、2エピソードくらい使ってやってくれたらありがたいと思います。好きなので。
ユーリが悪いことしなくなったら、その途端に全体的にヘイトが減ったので、あいつはマジに有害なんだなと思います。剣斬の印象のよくなさ、キャラの掘り下げのなさに起因しているのもあるので、活躍回があれば全然違うとは思うし。

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