2022/02/25

晴れ/1020hPa/体調:なんかすごい腹減る

古生物みたいな「そもそもそれを研究してなにか得があるのか?」と言う分野の研究とか、あとは小説映画アニメゲームと言った娯楽産業は、戦争が起きると全部停滞するし、保護されないんですよね。文化と戦争は相性が悪く、21世紀の人間はもはや文化を捨てて生きていける動物ではない。

読んだ、観た。

米澤穂信『Iの悲劇』


シンプルに小説がうますぎて打ちのめされた。
地方の市に吸収合併され事実上村人ゼロとなって死んだ田舎の村を再生しようという市長肝いりプロジェクト『甦り課』に配属された公務員三名、さばけた新人観山、出世希望の公務員万願寺、定時退社絶対西野課長たちの奮戦記……と言うミステリです。ミステリなんですよ。
基本的には焼いて塩ふっただけの料理なのに、達人の作る料理だと味に奥行きがあるな~と言う小説ではあるんですよ。食べ終わる頃には「この料理を作ったシェフはオレたちを殺すつもりなのかもしれない」になるんだけど……不覚にも「米座穂信はこれができる作家」と言うのを忘れて読んでしまったので、僕の情緒は粉々です。

『ウルトラマンZ』7話


朝倉リクとベリアルの尊厳を陵辱するんじゃない敵!!!! やっちゃってください遅れてきた主役ことゼロ!!!!!! と言うのが感想の90%くらいですね。ジード本編を通過した人間にとって、もはやベリアルの情報と言う言葉は、ただのミームを意味するものではないので……それを軽々しく扱うということは、誰よりも伏井出先生の尊厳こそを傷つけてしまうので耐えられないんですよね。
ジード、Z、ゼロで並んで立って当然のように勝つのは、やはり嬉しい。「ヒーローの人間性と善性そのものこそが、物語のテーマである」と言うのはジードがあらためてあの宇宙に提示したミームのはずなので、Zはこの事件を隔て、その概念を体現しなくてはならなくなると言う物語の筋があるんだな。

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