2022/07/30

晴れ/1012hPa/体調:やる気の喪失が継続

やる気が喪失していると言うより、うつ症状が出ている気がする。この症状はやばい前兆なのでどうにかしたい。

読んだ、観た。

相沢沙呼『Invert』

前作で手品の種が割れているわけでありまして、その上で『城塚翡翠』が探偵役であり、すべて倒叙もののミステリという趣向に「乗れるかどうか」で全く作品の評価が変わりそうな一冊。正直乗りそこねてしまった。翡翠さん、クソ殺人鬼と一緒にいた時よりも印象悪いんですよ。ほぼ全編翡翠を犯人視点で見るわけだから当然なんですけど。

完全に作者の意図だけど「露悪的な小説」で、そこに乗れる感性があるかどうかにかなり左右される読書になると思う。たぶんちょっとカタルシスの不足に関して、翡翠さんの良さの方の描写があんまり密ではないのがだいぶ影響している気がする。

『惑星のさみだれ』4話

『惑星のさみだれ』と言う作品を象徴する要素の一つである「大人論」が出てくるところですね。夕日はもう大学生なので子供とは言いづらい、でも大人ではない。その合間の時期の彼から見て、身近な大人の生き方とはどうなんだろうと言う問いかけ。物語進むに連れて、夕日を大人として捉える人物が増えることによって、自然とその位置が変化するのがこの作品の面白みなんですよね。人間を描こうと言う気持ちが強い。不真面目にも見える、でも「楽しいぞ」と笑える大人たち。

と言うニュアンスを伝えるべく、原作では18歳である夕日にみんなで酒をのませるんですけど、2022年だからそんな事できないんですよね。結果として話を変えるのか、夕日の年齢を変えるのかになるしかない。結果夕日が二十歳になった。これ物語の進行には正直全然影響はないんですが「大人と言うには未成年だけど、もう高校生ではないので一定の責任を負わされる年齢」と言う要素が変わっちゃうかなー。二十歳の人間が大人として責任を持つのは、ある程度社会に請求される事なので、夕日が自発的に大人になろうとするのがどの程度表現されるのか。となる。

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