2020/10/13

曇り/1019hPa/体調:よい

Twitterでは強い言葉、例えば「異常」だとか「オタク」だとかを入れるとかなり意図的に拡散されるツイートを作り出せるんで(あとは投稿時間や試行回数も大切っぽい)、逆に僕は普段からそういう言葉は避けているのですが、今回は「状況として『正常』な状態である」の『正常』が思ったよりも"強い言葉"として扱われていたのが印象的です。
もうなにかを区切るような言葉は、マスの多いジャンルが相手ですと、肯定的な意味でも使わないほうがいいんですかね。

基本的にはみんな暇つぶしに悪口言いたいだけで悪意なんか別にないんだと思いますよ。バズったツイートは人格なしのフリー素材、歴史に名を残した偉人と同じですし。

そう言えばバズると必ずやってくる「そのネタはガンダムでやっている」を投げつけてくる人は1人しかいなかったので、インターネット治安は少しは上がったかもしれません。
まあ学級会の場所が昔みたいに個人ブログのコメント欄とかじゃなくなったので、それだけでもだいぶマシ。昔はFate/Zeroの考察記事で学級会から、僕に全く関係ない喧嘩まで発展して、ブログ消したりしたから……。

読んだ。

『ステイホームの密室殺人2』1と甲乙つけがたい良小説アンソロジーですね。最初に乙一「ステイホーム殺人事件」が収録されているのですが、これがものすごく良かったです。完全に正統派の密室殺人ミステリ、かつ乙一意外にはありえない読み応え。これが書かれたのでこの企画は意味があったなレベルじゃないかな。構成も言葉運びも卓越しているんだよな……。意外だったのは柴田勝家さんで、作家としては愉快キャラなのに書くものは硬派なSFと言う印象だったのですが、休業中のメイド喫茶での密室殺人を扱い、ライトな印象できっちりミステリを書いた「すていほぉ~む殺人事件」がなかなか良いです。インターネットでスタンプ扱いされそうな台詞も多い。他の作家さんも概ね「この人にはこう言うものを期待できる」と言う作が出てきていて「いい出来のスタンダードな作品がまとまったアンソロ」と言うだけで読む価値が高いです。一方でちょっと「今この状況だから」と言う感じは1より弱かったかな。でも「ステイホーム殺人事件」が完全にそれで、かつものすごく良いので、これも今すぐ読んだほうがいいやつですね……。

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