2020/12/17

雪/1018hPa/体調:ちょっとやる事多くない? みたいになってるけどできてるので良さそう

このエピソードは発展のさせがいがあってなかなか楽しく、RT先でもまともな事からむちゃくちゃな事まで言われていますね。
たぶんこれ、幼稚園児なりの愚痴だったんですよ。

そもそもこの「親の友達であり、自分にとっても親ほどに年齢が離れた友達」くらいの距離感だったろう僕(これから十年くらい経ったのにSwitchでもフレンド登録してくれるんだから仲良しだよな)に対して、親がいない隙にチャイルドシートから身を乗り出して言ってきたんですよ。まずその状況が面白すぎて思い出すだけでニヤニヤ笑っちゃう。親に聞かれたくはなかったみたいで、でも「パンツトレーニングが必要な事はわかっているが、オムツの方が楽なんだ」という事を誰か大人に言ってみたかったんだじゃないかな。

さてさて。
育児シーンにおいてはオムツからの卒業は「自立した行為ができるようになる成長」として扱われまして、実際トイレのトレーニングが進んだ子供が自慢げに「見てくれ……!」と大人をトイレに連れておしっこをするところを見てもらうとかはかなりあるイベントです。僕も何度か人の子供が超かっこいいキメ顔でおしっこするところを見ました。子供にとってこれは人生に関わる重大なポイントですので、大人はそれなりにちゃんと意識する必要があるとは言えると思います。

一般的にはオムツは恥ずかしいとされがちであり、それからの卒業なので子供は誇らしい気持ちになりやすい。でも「オムツは恥ずかしい」と扱われているのはちょっと問題がありまして、これは生理用品を身につけるのに抵抗を覚える人がいたり、大人でもオムツが必要になった場合にもなかなか身につける決断が出来ないことに繋がったりしている。なので「オムツが恥ずかしいからオムツから卒業するのではなく、パンツの方がオムツより機能的だからオムツよりパンツを履こう」と誘導できる方が望ましいのではないか? みたいな話はどうしても今後の社会では出てくるだろうと思います。オムツをする権利は人間の尊厳であるわけですから、否定してはならない。

「使い捨てのパンツとして、快適で保険ともなるオムツを使いたい」と言う意見は一定の説得力がありますから、必要なのはオムツにはけっこうデメリットがある。という話ではないかとも思います。こっちが子供にはちょっと見えにくいんですよね。パンツを知らないわけですし。

まずなによりやってしまったら「処理」が必要である――これがかなり致命的なんですよね。オムツは大きいので流したり出来ない(つまりはこれも体積、嵩張ると言う問題の一部とも言えます)。これに関しては対策が考えられており、オムツを気軽にトイレに捨てることが出来る装置などが出来ないかなども検討されています。これは大人がオムツを履く場合、大人の方が出すものの量も多いために深刻な問題となるそうで、高齢化社会においてはかなり重要な話題となります。この問題はまた、オストメイトの方も近い悩みを持つとの事で、障害の少ない社会になるための一つのポイントって気もしますね。技術的な解消が待たれる。子供視点だと、オムツによって発生した汚物の処理は親の仕事になるわけで、それをなくすのは価値がある行動ですよね。出来るならしたほうがいい。

他に明確な理由になりえるなと言うのでは「便を我慢する筋肉を発展させるためにどのみちパンツトレーニングは必要となる。大人でもオムツだと筋肉が弱ってしまう」確かに。パンツ筋トレ理論。「オムツは機能的である。そのためにオムツの機能に頼ると、人の社会生活に必要な筋力が衰えてしまう」「オムツの機能に頼らない人間になるべきだ」なるほど、子供の自立としてのトイレとも結びつく正論。機能性についてのアンサーとしてはこれが一番正当だなあ。

そう考えると子供がオムツからパンツへと移行するのは、社会問題への貢献、子供がおそらく生まれて始めて出来るであろう「自主的な社会参加である」と言う視点が出来るな……書いてて気がついたけど、これは大きい。
みんながオムツだとそれを処理しきるリソースが現代社会には存在しないので、オムツを必要としない人はパンツを履いて社会貢献してほしいのでパンツを履いてくれ、整然としている。

あとたくさん指摘されたのは予備がかさばる。親が持ち歩く必要があるので、親としてはこれだけでオムツをなるべくやめて欲しくなるポイントですもんね。一人だとまだいいんですけど、子供が複数人いると洒落にならない。他にはコストの問題があります。毎日使っていると月数千円くらいになりますからね……これが一番現実的という気もするな、オムツを貴様の欲しい物に換算してやる。あとは漏らしてしまった状態で放置し続けるとやはり不衛生(下痢したまま放置したりしたら他の病気になりかねないとかあるそうです)。

あと流れとしてはオムツとパンツの境目もやがて薄れていくんだろうなと言うのはちょっと思います。使い捨てのパンツと言うのを何らかの状況で必要とするはあるだろうし、緊急用の男女兼用オムツみたいなのももうちょっと一般的になってくるのはあるんじゃないかな。現代では痔がひどい男性が介護用オムツや生理用品装着してるみたいな話あるけど、ここいずれ解消したりするでしょ。

読んだ。

山口悟『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』4巻。


面白かったのでかなり安心しました。3巻はジオルドが押してくる場面があって、今回はキースが囚われのお姫様になる話なので、これから毎回誰かがカタリナに愛を告げるシリーズになるのかしら。
話はキースが誘拐される。犯人はご察しの通り、キースの実家の関係者と、闇の魔法使いでありまして「これからこのシリーズは、本格的に闇の魔法とカタリナたちとの戦いの話となる」と言う宣言のようなエピソードにあたると思います。既に卒業の見えているカタリナを魔法学園ネタでいつまでも拘束できませんし、そもそも卒業してしまった先輩枠にいいキャラがいるのも不便だしね。

今回はカタリナがめちゃんこかわいいと言う印象よりも、キースが誘拐されたのにも関わらず(その事実を知らないんだから仕方ないけど)ドタバタしてしまうところのユーモアさを楽しむ感じの話の印象がつよいです。悪くない意味でさらっとした娯楽ラノベと言う感じで良作にまとまってますね。と言うのもこれは、カタリナにたらしこまれる人が今回はいないからだな? カタリナに攻略されている人物の視点こそがカタリナむちゃくちゃかわいいの秘訣と言う感じがしますし。

そのあたりがなかった結果として、作者の筆が「細かい心理的なつまづきなどを丁寧に拾っていく、堅実な描き方」と言うのが事件に対しても発揮されているのが印象的なのかも。

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