雨/1008hPa/体調:軽い頭痛
あまり労をしたわけではないのに、なんか労で一気に体力を使った感じがある。
フェイトさんの分のクリスマスケーキです! pic.twitter.com/f7ZH0PaojW
— KITE (@KITEis) December 24, 2020
今年もめちゃんこかわいいケーキを選んだよ、えへん。
読んだ。
吟鳥子『きみを死なせないための物語』8巻。番外編を残していますが、本筋は完結となりました。
地球から生命が絶滅した時代、数百年の時を生きる新人類ネオニティが支配する人類のゆりかご「コクーン」。ネオニティとして生まれたアラタ、シーザー、ルイ、ターラ。生命活動、恋愛にも「ルール」が存在する理想社会。そしてその社会の中に生まれるようになったダフネー。シアノバクテリアと共生し、限られた短い寿命しか持たない緑の髪の少女たち。魅力的な世界設定と細かい心情描写で迫るSFミステリマンガ完結です。
なにもかも悲しく、でも強い終わり方をしたな……。
1巻冒頭の『銀河鉄道の夜』を読み上げるシーン、終ってみるとまさにこの作品の世界のあり方だったんだな。銀河の果てのどこまでも行きたいと願う、ジョバンニとカンパネルラはそのまま大人になってしまった。地球と銀河、どちらを選ぶのか、自分たちに問いかけながらも旅を続ける。
8巻に書いてあることはかなり1巻の展開や説明を踏まえているので、その事もあって読み返すと印象が強まる。
個人的には進化の説明に感情を持ち込むのは嫌いなんですが。でもこの世界の人達は「生命は淘汰され、なにが生き残るのか、なにが生まれるのかは偶然」と理解した上で、世界のすべてに意味を求めざるを得ないんだな。数百年の年月は自分がなんのために生まれたのかを考えないで生きるには長すぎるし、十数年の年月は自分の生を偶然と割り切るには短いもんな……。そこに愛や合理性を求めてしまうのは仕方のない部分があるのかもしれない。そもそも自分たちでそれを「妄想」と言い切るところが、この漫画の登場人物たちが持つ誠実さなんですよね。
それぞれのキャラの持つ物語の蓄積の多い作品で、最終巻が終わった今、過去を振り返るのがかなり楽しいです。
アラタとシーザーの関係がやっぱり好きだな。この二人の物語として読み解くのが、一番旧人類的な楽しみかたの気がする。でも最終巻、主役はルイじゃない……?
具体的に明かされないまま終わった要素もそこそこあったりしますね。それはそれでいいものだけど。
最終巻、比較的ターラの存在が薄いなあとそこは不満であったりもするのですが、この結論になる物語でアラタにとってのターラの価値が軽いわけがないんですよね……ここを掘り下げるためだけの話追加しませんか? みたいになる。
って感想書くために世界観整理しようとしてて気がついたんですが
ちょうど1~2巻が無料お試し版あるタイミングじゃん! みんな読め! 僕が世界観説明するのがしんどいから読め!!
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